若年層の失業者が半数以上の国も 欧州連合(EU)では失業率が増加し続けているが、とりわけ深刻なのは若年層(15歳~24歳)だ。EU加盟28カ国の平均で、実に23.5%の若者が仕事が見つからない状況にある。ただし、加盟国の中でも国によって差は大きく、失業率が最も低いドイツ(7.9%)と最も高いギリシャ(57.3%)とでは50ポイント近い開きがある。若年層の失業率はギリシャに次いでスペインが高く(56.5%)、クロアチア(52.8%)も半数を超えている(表1参照。2013年7月時点)。 EUの行う雇用支援は、特に失業率が高い国における25歳未満の若者が対象となる。この世代は、これまでの世代からは想像もつかない厳しい雇用情勢に置かれている世代、「ロストジェネレーション」と呼ばれている。またこの世代はニート(NEET=Neither in Employment nor in Education o