Xバンドレーダーが配備されている米軍経ケ岬通信所(京丹後市丹後町)の周辺で航空機の飛行制限が始まった昨年11月以降、患者の救急搬送で同空域を飛行したドクターヘリの航行履歴について、京都府が「防衛秘密にあたる」として非公開にしていることが、5日までに分かった。防衛省によると、民間機の運航記録は防衛秘密に該当しないという。情報公開のあり方をめぐって専門家から、特定秘密保護法の弊害だと指摘する声も出ている。 飛行制限空域は、Xバンドレーダーの電磁波で航空機の計器を誤作動させる恐れがあるため、国土交通省が昨年11月1日から、同通信所の日本海側上空に半径6キロ、高度6千メートルの半円柱状で設定。ドクターヘリが緊急時に同空域を飛行する場合は、要請に応じてレーダーを一時的に停波することで米軍や地元消防本部、自衛隊などと合意している。 関西広域連合が運航するドクターヘリが緊急出動で制限空域を飛行した記