中国の先月の貿易統計は、輸出額が4か月連続、輸入額が12か月連続でそれぞれ前年割れとなり、中国経済の減速が貿易の面からも一段と鮮明になっています。 この結果、ことし1月から先月までの貿易総額は前の年の同じ時期に比べて 8.5%の減少となり、6%程度の増加という中国政府のことし1年間の貿易総額の目標の達成は極めて難しい状況で、貿易の面からも中国経済の減速が一段と鮮明になっています。 中国政府は政策金利の引き下げなどの金融緩和策や、インフラ投資の促進といった景気下支え策を相次いで打ち出していますが、効果は今のところ限定的で景気の先行きは依然不透明です。