タグ

ブックマーク / number.bunshun.jp (89)

  • 世界で通用する広島の武器は何か?広州恒大とは対照的だった3位決定戦。(松本宣昭)

    そのスプリント力で決定機を生み出した21歳の浅野拓磨。J優勝に引き続きクラブワールドカップ3位にも貢献した。 例えば「日人は勤勉だ」と、よく言われる。「日人は謙虚だ」とも、よく言われる。 でも、普段から日人同士でコミュニケーションを取っていても、なかなか自分のことを「勤勉で謙虚だ」とは実感できない。周りも勤勉で謙虚だから。「日人の長所」とは、異文化に触れて、自己分析することでようやく気付くものだ。 では、外国勢と対峙したときに、サンフレッチェ広島にとって武器となるものは何か。クラブW杯は、彼らにとって絶好の“自己分析”の場になったはずだ。世界にも通用する武器があったからこそ、オセアニア王者のオークランド、アフリカ王者のマゼンベ、そしてアジア王者の広州恒大を破って“世界3位”になることができた。 だから、広州恒大との3位決定戦を2-1で制した後の取材エリアで、複数の選手に聞いてみた。

    世界で通用する広島の武器は何か?広州恒大とは対照的だった3位決定戦。(松本宣昭)
  • 日本人選手はアジアの強豪へ移籍せよ。バルサやバイエルンと戦うもう1つの道。(吉崎エイジーニョ)

    バルサの宴の酔いも醒めた頃か。 決勝から5日経ち、今年を締めくくる時期になった今、少し冷静な意見を。 ファンの目は、あの華麗なMSNの攻撃に直接触れた。後方で支える、イニエスタとラキティッチの機転の利いたプレーぶりも目にした。後方から折を見ては相手をドリブルで突きつつ、強いインテンシティを発揮するマスチェラーノの雄姿にも触れた。 しかし選手は“触れて”いない。 Jリーグ代表のサンフレッチェ広島は、欧州代表バルセロナと対戦がかなわなかったのだ。 これはやっぱり日サッカー界にとっての「機会の損失」だったと思う。 2015年、日サッカー界は世界の舞台で、クラブシーンの最高峰に触れる機会がついに「ゼロ」に終わったのだ。ブンデスやセリエAでの試合経験があったにせよ、1試合の重要度が格段に上がる国試的なトーナメントにおいては……。 欧州チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップの双方で、欧州のトッ

    日本人選手はアジアの強豪へ移籍せよ。バルサやバイエルンと戦うもう1つの道。(吉崎エイジーニョ)
  • 世界中でF1中継が消滅の危機に!?フジテレビスタッフに漂った“哀愁”。(尾張正博)

    2015年最後のレースとなったアブダビで、恒例の集合写真に収まったドライバーたち。来季は心躍るレースを見ることができるだろうか。 最終戦のアブダビGPのスターティンググリッドは、いつも独特の哀愁が漂っている。 初開催の2009年はトヨタのスタッフから珍しく「記念撮影をしてほしい」と頼まれた。トヨタがF1からの撤退を発表したのは、その3日後のことだった。 2014年は小林可夢偉がケータハムのスタッフたちとマシンを囲んで集合写真を撮っていた。まだ人からF1からの引退が発表されたわけでもなく、ケータハムのオーナーもまだ翌年へ向けて参戦継続を模索していたが、内部の人間は「これがケータハムの最後のレース」ということをだれよりも強く認識していた。 そして、2015年の最終戦アブダビGPでは、日のF1テレビ中継を担ってきたフジテレビのスタッフたちに、その哀愁を感じた。なぜなら、F1のテレビ放映権を統

    世界中でF1中継が消滅の危機に!?フジテレビスタッフに漂った“哀愁”。(尾張正博)
  • 初出場のメドベデワ優勝、宮原が2位。ファイナルで見た、各選手のドラマ。(田村明子)

    初出場の宮原は大会後に「緊張しても落ち着いて演技ができ、自信になりました」「絶対に跳べる構成になっているので」とコメントした。 開催21回目となったGPファイナル女子で、16歳のエフゲニア・メドベデワが初優勝を果たした。昨年のジュニアGPファイナル、ジュニア世界選手権を制したメドベデワにとって、今季がシニアGPシリーズデビューだった。前年のジュニアGPファイナルチャンピオンが、翌年のシニアGPファイナルを制したのは、2005年/2006年シーズンの浅田真央以来のことである。 素晴らしかった浅田真央のステップ。 その浅田真央は、今回7回目の進出を果たした。過去に4回この大会で優勝している浅田は、イリナ・スルツカヤとタイの記録を有している。 SPでは3アクセルがきれいに決まり、次の3フリップ+3ループが回転不足の判定を受けたものの、流れとしては悪くないスタートだった。軽快なジャズのリズムにのっ

    初出場のメドベデワ優勝、宮原が2位。ファイナルで見た、各選手のドラマ。(田村明子)
  • 年末年始のスポーツイベントを心ゆくまで楽しむ高性能4Kテレビ。(奥山泰広&高成浩)

    アスリートの心の中に渦巻くブツ欲を赤裸々に紹介し、解消していくこの企画。「ご意見番」として登場するのは、ファッション&モノ業界で長年活躍する“スマート”奥山泰広氏と、その相棒の“ワイルド”高 成浩氏。 年末年始のスポーツイベントがメジロ押し! そこでそれらを優雅に鑑賞しようと、画像が美しいテレビを物色するふたり。今、巷で話題の高性能な4Kテレビは、スポーツ観戦にぴったりなのか!? 奥山 今年も早いもので、もう年の瀬です。年末年始はどうするんですか? もちろん石垣島に帰るんですよね!? 高 あ゛あ~!? 以前は誰かさんのせいで飛行機チケットが取れなくて、泣く泣くひとりで、東京で年末年始を過ごすハメになったっけ。今年は早めに帰るもんね。 奥山 そうそう(苦笑)、仕方ないから正月の箱根駅伝を生で観戦するべく、高性能なカメラを新調したんでしたっけ!? ※2012/11/27「ミラーレス一眼カメラな

    年末年始のスポーツイベントを心ゆくまで楽しむ高性能4Kテレビ。(奥山泰広&高成浩)
  • エディー・ジョーンズが初告白。ストレッチがあの奇跡を生んだ。(NumberDo編集部)

    12月10日発売のNumberDo「ストレッチ知ってるつもり?」では、ラグビーW杯イングランド大会で世界を驚愕させた“ブレイブ・ブロッサムズ”の前ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏が登場します。 実はエディー・ジョーンズ氏は日本代表ヘッドコーチ時代、忙しいスケジュールの合間をぬって1日2度、ジムに通いストレッチをしていました。あの南ア戦の偉業も、日のストレッチとの出会いがあってこそだと言います。今回は特別に雑誌取材の舞台裏をNumber Webで公表することになりました! Number Doのストレッチ特集号の取材も終盤に入り、編集部の慌ただしさも増してきた11月の終わり。 「エディー・ジョーンズ前HCがほぼ毎日ストレッチをやっているらしい」という情報が編集部にもたらされた。しかも、もうすぐ来日して、その間もジムに通いストレッチを行うという。 エディー・ジョーンズといえば、日本代表では

    エディー・ジョーンズが初告白。ストレッチがあの奇跡を生んだ。(NumberDo編集部)
  • 子供のときの食事でケガは減らせる!ドイツが取り組む“食事改革”の全貌。(木崎伸也)

    「子供のときに正しい事をしていたものは、プロになってからケガが少ない」 インゴ・フロベーゼ教授(ケルン体育大学) 今、ドイツサッカー界では「事改善」がブームになっている。 パフォーマンスを上げるために、フィジカル、メンタル、テクノロジーといったことを突き詰めているうちに、事にまで行き着いたのだ。 たとえば今季フランクフルトでは、2シーズンぶりに戻ってきたフェー監督の要求により、栄養士のアドバイスの下、事改善に取り組むようになった。 「動物性タンパク質は炎症を助長し、ケガのリスクを高める」という理由で肉を出す機会を以前より少なくし、さらに乳製品を出すのをやめた(代わりとなるのはアーモンドミルクやオート麦ミルク)。小麦は排除し、ライ麦、ソバ、スペルト小麦(古代穀物)を使った事を出している。 これによってドイツU-21代表MFのステンデラは体のキレが増し、10節のハノーファー戦で2ゴー

    子供のときの食事でケガは減らせる!ドイツが取り組む“食事改革”の全貌。(木崎伸也)
  • 1年中戦い続けてオフが2週間だけ!?錦織圭、日本での休みに何をする。(山口奈緒美)

    オフの間もテレビ番組収録、スポンサー関連イベント、そして「テニスの伝道者」としての普及活動が錦織を待つ。実際のところ、オフとは言い難いと思うのだが……。 世界8位で今シーズンを終えた錦織圭を待っていたのは、チャリティーイベントやエキシビションイベント、そしてテレビや雑誌の撮影やインタビューなどテニスコート以外である大量の仕事だった。 オフシーズンに引っ張りだこということはスターの証で、そういった仕事をこなしながらツアーファイナル後は「2週間はテニスをやらない。今は体の回復がメイン」という過ごし方をしていたという。その間にもイベントなどではコートにこそ立ったが、その準備としてのトレーニングはしてこなかったという。 完全オフというのは一流選手にとっても「けっこう不安」なことのはずだが、この約2週間が唯一のオフといえる期間だったから、来シーズンのために絶対に必要な休養とも言えた。 休みをとるのも

    1年中戦い続けてオフが2週間だけ!?錦織圭、日本での休みに何をする。(山口奈緒美)
  • 勝点63のG大阪が2位、72の浦和が3位。その順位表にサッカーへの愛はあるか。(近藤篤)

    11年ぶりに復活した不可思議なチャンピオンシップは、サンフレッチェ広島の勝利で幕を閉じた。 広島が勝ってよかった。誰もがそう言う。もしかしたら、ガンバ大阪のファンでもそう思った人がいるかも知れない。理由は一つだ。これで広島が負けたら洒落にならなかったから、である。 実際のところ、広島にも負ける可能性はあった。もしオ・ジェソクの軽率な退場がなかったら、CSはどんな風に展開していたのだろうか? セカンドステージ優勝、年間1位、勝ち点74、得点73、失点30。歴史的とも言える数字を残したチームがもし、でもJリーグ王者ではないんです、となってしまっていたら、今頃僕たちサッカーファンはどんな議論を交わしているのだろうか? サッカーに対する愛情を欠いたように見える順位表。 例えば、こんなことだって起こり得たのだ。 JリーグのオフィシャルHPを訪ねて、順位表のところをクリックしてみてほしい。1秒も経たぬ

    勝点63のG大阪が2位、72の浦和が3位。その順位表にサッカーへの愛はあるか。(近藤篤)
  • <未来を切り拓く男> 五郎丸歩、新次元への挑戦。 - ラグビー - Number Web - ナンバー

  • 「本田はDFの背後に走り始めている」ハリルが中学生合宿で語った日本論。(西川結城)

    中学生にとって貴重な機会だったのは間違いないが、ハリルホジッチ監督にとっても思うところあっての登場だったのだろう。 日全国から集められた、30人の中学生プレーヤー。彼らの視線の先に立っていたのは、白髪の日本代表指揮官だった。 11月28日、29日の両日、東京・巣鴨のサッカーグラウンドで、あるイベントが行われた。1978年から日サッカー協会(JFA)を支えるKIRINが新たに主催した、その名も『KIRINキャンプ』。これは、全国の中学生約1400人の募集の中から選抜された30人を、代表監督であるヴァイッド・ハリルホジッチが指導するというイベント。一国の指揮官が育成年代の選手たちを直接教えるという、世界的にも例を見ない新たな取り組みである。 ハリルホジッチ監督を始め、ジャッキー・ボヌべーコーチやシリル・モワンヌフィジカルコーチら、現役代表スタッフが勢揃いして中学生の指導にあたった。初日には

    「本田はDFの背後に走り始めている」ハリルが中学生合宿で語った日本論。(西川結城)
  • ファイナルは日米露から各2人に。宮原知子GP初優勝と浅田真央の成熟。(田村明子)

    GP6大会の最終戦NHK杯で、並み居るベテラン勢を抑えて初優勝を果たしたのは、17歳の宮原知子だった。 SP、フリーともに大きなミスはほとんどなく滑りきった、安定した技術。だがそれ以上に印象的だったのは、表現に力強さが加わり、目力も出てきて演技にオーラが感じられるようになってきたことである。 特にSPのフラメンコ、『ファイアーダンス』は5週間前のスケートアメリカに比べて格段に切れ味がよくなり、体の小ささを感じさせない堂々とした滑りだった。 「スケートアメリカが終わってから、ジャンプの調子がすごく良かった。ジャンプが安定していたので、自信も少しついたのだと思います」 相変わらず遠慮がちに、小さな声で言葉少なに話すところは変わっていない。だが心なしか、以前よりも声にも少しずつ張りが感じられるようになってきた。 これまで自分の長所はと聞かれると、「そこまで大きく崩れることがないこと」と答えてきた

    ファイナルは日米露から各2人に。宮原知子GP初優勝と浅田真央の成熟。(田村明子)
  • 日本のサイドバックは香車ですか?止まってクロス、マイナス、斜めに!(北條聡)

    サイドバックって、香車ですか? 日サッカー界を見ていると、そんな疑念が渦巻いてくる。念のために申し上げると、香車とは将棋の駒の一種で、俗に「槍」とも呼ばれる。どこまでも真っ直ぐに進める駒だ。サイドバックも、あらかじめ動き方が定められているなら話は別だが、無論、そうではない。 しかしながら、ほとんどのサイドバックが判で押したように同じ動き方をするのは、いったい、どういうわけか。それが「最も効果的」と信じられているからかもしれないが、観る側には一種の「思考停止」に見えて仕方がない。 いや、日のサイドバックはよく走る。ハードワークという言葉は、彼らのためにあるのではないか、というくらいに。だが、残念ながら「労働生産性」に乏しい。特に攻撃面において。縦一直線に攻め上がる数は多くても、それが決定機の演出につながりにくい。 日本代表がアジア勢と対戦する際は、それが余計に際立つ。日の攻める時間が

    日本のサイドバックは香車ですか?止まってクロス、マイナス、斜めに!(北條聡)
  • 公式戦で計測デバイス使用可能に。IT機器がもたらすサッカー革命。(木崎伸也)

    「デバイスには『加速度計』、『ジャイロスコープ』、『磁力計』が内蔵されている。それによってトラッキングカメラでは不可能なデータを得られるようになりました」 斎藤兼(カタパルト社のビジネス開発マネージャー) 今年7月、サッカーの常識を覆すルール変更が、またひとつFIFAからアナウンスされた。 これまでサッカーの公式戦では、選手にGPSなどの「計測デバイス」をつけることは禁止されていたが、IFAB(国際サッカー評議会)の要請により、ついに解禁されることが決まったのだ。 IFABとは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各協会からの代表者1人とFIFAからの代表者4人で構成される、サッカーのルールを決める組織だ。これまでには「ゴールライン・テクノロジー」の導入などがここで認可されてきた。 今年5月のIFABの会合においてGPSデバイスが正式に認められ、それを受けてFIFAは

    公式戦で計測デバイス使用可能に。IT機器がもたらすサッカー革命。(木崎伸也)
  • 都市型フルマラソン増加の陰で――。規模や人気よりも大切な事を考える。(金哲彦)

    11月はマラソン大会のオンシーズン。 全国各地でさまざまなランニングレースが開催されている。とりわけ今年は、大規模な「都市型フルマラソン」がいくつか創設された。 北陸新幹線の開通を記念した「富山マラソン」と「金沢マラソン」。 有森裕子さんが引退後初めてフルマラソンを走った「おかやまマラソン」。 そして、「さいたま国際マラソン」などである。 いずれも県が主催に参加する大会で、地元の新聞社やテレビ局が積極的に関わり大会を盛り上げている。なかでも「さいたま国際マラソン」は、「横浜国際女子マラソン」の終了に伴い埼玉に移ったレースとして、女子のリオ五輪選考レースを兼ねている。「東京マラソン」のように市民ランナーからトップアスリートまでを網羅した大規模な大会だ。 レース開催地のランニング人口は急激に増える。 新設されるマラソンに絡んで気になることがいくつかある。まずは、レース開催地の“ランニング人口”

    都市型フルマラソン増加の陰で――。規模や人気よりも大切な事を考える。(金哲彦)
  • 2020年、東京五輪は日本のランを変えるか?(生島淳)

    5年後に迫った東京五輪。ランナーはどう五輪を迎えるべきか、ランとランナーを取り巻く環境は五輪後どう変わるのか――。'64年の東京、北京、ロンドンのラン事情とともに考えてみた。 好評発売中のNumber Do「ランの未来学。」より、記事を公開します。 オリンピックはひとつのムーブメント。祭りが終わってからも、その遺産――レガシー――は後世に残る。 1964年の東京オリンピックが遺したものには有形、無形のものがあり、たとえば駒沢オリンピック公園には格的なランニングのコースが整備され、駒澤大学など有力大学が強化の現場として実際に使用している。 また、ライフスタイルに影響を与えることもあって、今や誰でも知っている「皇居ラン」が始まったのは、東京オリンピックがきっかけだったのはご存知だろうか? 当時の週刊誌によると、オリンピックに触発された銀座の高級クラブのホステスたちが、深夜に皇居一周のマラソン

    2020年、東京五輪は日本のランを変えるか?(生島淳)
  • ACLで広州恒大に敗れ続けるJリーグ勢。日韓が中国への経由地になる日は?(吉崎エイジーニョ)

    またしても、広州恒大の壁を破れなかった。 21日、アジアチャンピオンズリーグ準決勝第2レグが万博競技場で行われ、ガンバ大阪は広州恒大とスコアレスドローに終わった。結果、2試合合計スコア2-1でJリーグ勢7年ぶりの決勝進出はならなかった。 近年、Jリーグ勢は幾度も、この中国不動産王が所有するクラブの餌になっている。 今大会は、グループリーグで鹿島アントラーズが1勝1敗、準々決勝で柏レイソルが敗れ、そしてガンバ大阪までも敗れ去った。 前回大会では、横浜F・マリノス、セレッソ大阪が後塵を拝し、2013年には今回のガンバ大阪同様、ベスト4入りを果たした柏レイソルが敗れた。 今やJリーグが手の届かない高年俸の外国人選手と、中国のトッププレーヤーで構成されたチームを、欧州・南米からやってきた有名指導者が束ねる。このチームにJリーグ勢は誰も勝てない。2010年に巨大な不動産グループ「恒大房産」に買収

    ACLで広州恒大に敗れ続けるJリーグ勢。日韓が中国への経由地になる日は?(吉崎エイジーニョ)
  • 最後まで憎まれ役を買って出た、エディー・ジョーンズの「ジャパン愛」。(生島淳)

    エディー・ジョーンズの手腕なくしてW杯3勝は絶対に果たしえなかった。しかし日は、彼がいなくとも4年後に向けて再び前進しなければならない。 たぶん、ジャーナリストになっていても、大成功を収めただろうと思う。エディー・ジョーンズがコラムの連載を持っていたとしたら、真っ先に読んでいたはずだ。 もともと反骨精神が旺盛で、体制に対して信頼を置かない。“野党精神”が根づいている。しかも、多弁。オーストラリア代表のヘッドコーチ時代、ジャーナリストからの電話を取り損ねれば、必ずコールバックしたというから、メディアと話すのが好きで扱い方を心得ている。 最後の最後まで、日に対する批判精神をいささかも鈍らすことはなく、ジョーンズHCは日を去っていった。 帰国会見後の独占インタビュー(Number臨時増刊号『桜の凱歌』 所収)の席で、ジョーンズHCはこんなことを話した。 「私がいま、不安を感じているのは日

    最後まで憎まれ役を買って出た、エディー・ジョーンズの「ジャパン愛」。(生島淳)
  • 「消化試合」にせず日本はどう戦ったか。ラグビーW杯、“最も大事”な80分間。(大友信彦)

    プールステージ最後の試合は、特別なメッセージを発信することがままある。 1991年大会のプールステージ最後の試合は、日vs.ジンバブエだった。日は1試合大会最多の9トライをあげて勝った。「これがラグビーです。走ってボールをつないでトライを取る。日はラグビーの素晴らしさを見せてくれた」。試合後の会見冒頭、司会を務めた大会役員は興奮気味にまくしたてた。 2007年大会のプールステージ最後の試合は南アフリカvs.アメリカだった。22歳、このW杯でデビューしたばかりのアメリカWTBタクズワ・ングウェニアは、世界最速ランナーと謳われるブライアン・ハバナを鮮やかに抜き去る50m独走トライを決め、世界に衝撃を与えた。 そして2015年のプールステージ最終戦は、B組の日vs.アメリカだった。 最終戦を前に、順位は全て決まっていた。 キックオフを前に、B組のすべての順位は決まっていた。 初戦で南アフ

    「消化試合」にせず日本はどう戦ったか。ラグビーW杯、“最も大事”な80分間。(大友信彦)
  • レッドブルがまさかのF1撤退危機。エンジンメーカーを怒らせた“驕り”。(尾張正博)

    レッドブルがF1から撤退するかもしれない。理由はパワーユニットの供給をいずれのメーカーからも拒絶されているからだ。 現在レッドブルが使用しているパワーユニットは、ルノーである。 しかし、エンジンがパワーユニットと呼ばれるようになった2014年から、戦闘力が乏しくなったルノーに対して、レッドブルは再三批判を繰り返してきた。その結果、両者の関係は次第に悪化。 地元レッドブルリンクで行われたオーストリアGPで、レッドブルは1点しか獲得できず一敗地に塗れた。レース後に視察に訪れていたオーナーのディートリッヒ・マテシッツが、ルノーのパワーユニットを「最低の性能」と痛烈に批判した。 この突然のレッドブルとルノーの関係悪化に驚く者は少なくない。なぜなら彼らは、つい2年前まではドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を4連覇し、良好な関係を築いているように見えていたからだ。 堪忍袋の緒が切れたルノー。

    レッドブルがまさかのF1撤退危機。エンジンメーカーを怒らせた“驕り”。(尾張正博)