「山芋」は長芋、大和芋、自然薯などの総称で、粘りが特徴の芋類。山芋料理は粘りを利用したとろろが代表的ですが、切り方や加熱の仕方でさまざまな食感や味わいを楽しめます。 そこで、前回の「栄養について」の記事に続き、今回は山芋を選ぶ際のポイントと、おいしさを引き出すための調理のコツをご紹介します。 ひげ根が多いものほど粘りが強い 旬は10~3月ですが、「ひね物(倉庫などで貯蔵されたもの)」は通年で出回っています。毎年10月ごろに並ぶ「新物」はみずみずしい味わい。ひね物は、粘りが強いのでとろろに向いています。店頭では丸ごとか、カットされた状態で売られています。カットされたものは、切り口が白くみずみずしいものが新鮮な証。無漂白のものだとなお良いでしょう。