遠隔操作ウイルスに感染したパソコンからインターネットに犯罪予告が書き込まれた事件で、大阪、三重両府県警は13日、ウイルスの拡散に利用されたネット掲示板「2ちゃんねる」への発信元特定のため、接続先のサーバーとして確認したスイスとドイツに対し、ICPO(国際刑事警察機構)を通じて捜査協力を要請する方針を固めた。 ただ、接続には、世界中のサーバーを無作為に選んで経由し、通信記録を暗号化する匿名化技術「Tor」(トーア)が利用され、両国のサーバーがTorの出口だったことが判明しており、発信元の追跡は困難を極める可能性が高い。 捜査関係者によると、遠隔操作した人物は、2ちゃんねるで海外サーバー経由の書き込みが可能な「代行板」に、ウイルスを仕込んだ無料ソフトのダウンロードサイトのアドレスを、正規の掲示板に書き込むよう依頼していた。