夫婦の病気や体質などが原因で妊娠が難しい場合に、第三者から精子や卵子の提供を受ける不妊治療の課題について考える講演会が25日に東京で開かれ、精子提供で生まれた女性が遺伝上の親を知る権利を認めるべきだなどと訴えました。 はじめに、精子提供で生まれ、成人後に突然事実を知らされたという石塚幸子さんが、親が人に言えない方法で生まれたことにショックを受け、これまでの人生がうそだったと感じたなどと胸のうちを語りました。そのうえで、「精子という『もの』ではなく人が関わって生まれたことを確認したいので、遺伝上の親を知る権利を認めるべきで、相談する場所が必要だ」などと訴えました。 また、世界各国の治療を研究しているニュージーランドの大学のケン・ダニエルズ特任教授が、多くの国で子どもにみずからの出自を知る権利が認められている現状を説明し、当事者だけでなくカウンセラーや弁護士などが連携すべきだと訴えました。 日