文化庁の移転先、発掘で戦国時代の「構」発見 大規模、緊迫の京都物語る 2020年2月15日 18:40 室町時代後期(戦国時代)に築かれた大規模な堀跡が、京都市上京区の京都府庁内の発掘調査で見つかったと、府埋蔵文化財調査研究センターが13日発表した。建物を守る防御施設「構(かまえ)」の一部とみられ、最大3本が併存した可能性もあり、戦国期の緊迫した京の情勢を物語る。 堀跡は空堀で3本見つかり、16世紀前半ごろに機能していたとみられる。敷地南側の東西方向の1本は幅5メートル・深さ2メートルに及ぶが、調査地の北側で見つかっている上京を囲った防御施設「惣構(そうがまえ)」の堀(幅6メートル、深さ3・5メートル)に比べると、やや小規模になる。堀の南側には、根石6個が等間隔で並び、高い塀か櫓(やぐら)が立ち、さらに南側に建物もあったとみられる。 残る堀は幅2・7メートルと深さ1・4メートル、幅4・5メ