衝撃的な事件の動機に、容疑者による「一方的な恨み」の可能性が浮上している。長野県中野市で三十一歳の男が、刃物や猟銃で高齢女性二人と警察官二人の命を奪い、殺人容疑で逮捕された。 刃物で殺された女性二人は一緒に散歩するのが日課だった。近所の人は「家の中からでも笑い声が聞こえるぐらい楽しそうに歩いていた」と話す。だが、男にはその談笑がまるで違って聞こえていたのだろうか。犯行後に、家族と暮らす自宅=写真、本社ヘリ「おおづる」から=に立てこもった際、母親に「(女性二人が)自分のことを『独りぼっちだ』とばかにした」と述べたという。