コナン・ドイルの世界的な推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズに大胆なアレンジを加えてアニメ化したもので、テレビ放映されたのは1984年から1985年にかけて。テレビ放送前には映画『風の谷のナウシカ』と劇場で同時上映されていた。 ホームズものといっても推理小説的な要素は少なく、殺人事件もない。パイプたばこと化学実験が大好きなホームズ(広川太一郎)は若く健康的で、美人に弱い相棒のワトソン(富田耕生)は信頼できる好漢。悪事は天才・モリアーティ教授(大塚周夫)の一味が一手に引き受け、毎回、朗らかなドタバタアクションが柔らかなタッチで繰り広げられる。子どもから大人まで楽しめる作品であり、なんなら子どもに最初に見せる宮崎アニメとしても最適なんじゃないかと思う(短いし)。 とにかく豪華なスタッフ・キャスト陣 監督は宮崎駿だが、担当しているのは全26話中6話のみ。それでも宮崎は企画当初から深くかかわ