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ブックマーク / hobab.fc2web.com (11)

  • 脂肪酸の合成

    脂肪酸の合成 【ポイント】 摂時には、グルコース(ブドウ糖)のエネルギーが、解糖により、脂肪酸合成に利用され、脂肪酸として蓄えられる。そして、空腹時には、脂肪酸のエネルギーが、脂肪酸分解により、肝臓での糖新生(グルコースの再生)に利用されたり、筋肉でのATP生成(運動エネルギー産生)に利用される。 脂肪酸合成に必要なNADPHの約半分は、糖の代謝の側路(HMS)から供給される。 糖分(砂糖など)を摂取し過ぎると、脂肪酸合成が行われ、肥満になり易い。 脂肪酸合成に必要なアセチル-CoAは、糖(グルコース)の代謝以外に、アミノ酸の代謝からも供給される。 脂肪酸合成は、肝臓、腎臓、脳、肺、乳腺、脂肪組織など、多くの組織のミトコンドリア外(細胞質ゾル)で、マロニル-CoA経路で、行われる。なお、嫌気状態では、ミトコンドリア内でも、長鎖脂肪酸(主に、C18のステアリン酸、C16のパルミチン酸、それ

    yominagashi
    yominagashi 2017/09/19
    ケト原生アミノ酸からケトン体と脂肪酸が作られる過程
  • リポ蛋白(リポプロテイン)

    リポ蛋白 水に不溶性の脂質(エステル型コレステロール、中性脂肪など)は、血液中を、アポ蛋白と結合して、リポ蛋白(lipoprotein)になって、運搬される。 細胞膜成分に必須なコレステロール合成は、主に、肝臓で、HMG-CoA還元酵素により、行われる。肝臓に存在するコレステロールは、20%が事由来(カイロミクロン由来)のコレステロールで、80%が肝臓で生成されたコレステロールと言われる。 LDLは、肝臓で合成されたコレステロールを、末梢組織に供給する。 HDLは、コレステロールを末梢組織から除去し、肝臓に転送する。 リポ蛋白の表層は、親水性のリン脂質、遊離コレステロール(遊離型コレステロール:少ない)、アポ蛋白(apolipoprotein)と呼ばれる蛋白質から構成される。疎水性のトリグリセリド(中性脂肪)とコレステロールエステル(エステル型コレステロール:多い)は、内部の核層に存在す

  • 断食と宿便

    4.宿便は万病のもと 断中に、宿便が排泄され、腸管内がきれいになります。 宿便は、「腸管内壁にこびりついた古い便」というように考えるのは、間違いだと思います。 実際、人間で、大腸の内視鏡検査を行っても、そんなこびりついたような便は、見当たりません。 べた餌は、腸管内をトコロテン式にべた順番で押し出されて、大便になるのではありません。 腸管内では、前にべた餌が、古い物残渣として停滞したり逆流しているところに、後にべた餌が合流します。 そうすると、特に、拡張した腸管内に、前にべた餌がある程度の量、古い物残渣として残ります。 これが、宿便の正体だと、思われます。 特に、上行結腸では、逆蠕動が起きるので、古い物残渣(柔らかい)が、宿便として溜まり易いと考えられます。上行結腸(右側の大腸)では、逆蠕動により、肛門側と反対の盲腸側に向かって蠕動が起こり、大腸内の物残渣が攪拌

  • アンモニア

    アンモニア アンモニアは、神経毒性がある:アンモニアは、神経細胞のエネルギー産生を低下させたり、神経伝達物質を低下させたり、脳浮腫を来たす。 アンモニアは、正常な状態でも、腸管(gut)や腎臓で、生成され、肝臓(尿素回路とグルタミン合成酵素)や骨格筋などで、処理される。 筋肉は、脳と同様に、平常時には、産生されるアンモニアを、血中に放出しているが、高アンモニア血症時には、グルタミン合成酵素の活性が亢進して、アンモニアを処理する。 1.アンモニアとアンモニウムイオン アンモニアは、フリーの形のNH3(free ammonia)と、イオン化した形のNH4+(アンモニウムイオン:ammonium ion)とがある。 体内では、NH4+(アンモニウムイオン)で存在することが多く、NH4+は、難脂溶性だが、NH3は、脂溶性であり、細胞膜を通過し、細胞内に移行し、細胞障害毒性を発揮する。 2.アンモニ

    yominagashi
    yominagashi 2017/06/03
    [http://rikei.livedoor.biz/archives/51463419.html]脳や骨格筋では、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)から、グルタミン酸が生成され、アンモニアを処理し、グルタミンやアラニンが、生成される。
  • BCAA

    BCAA BCAAは、Branched Chain Amino Acid(分岐鎖アミノ酸)の略で、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類のアミノ酸がある。 BCAAは、BCATより、α-ケトグルタル酸と反応し、アンモニア処理に必要なグルタミン酸が、生成される。 運動時に、BCAAからは、アンモニア(NH3)を処理するのに必要なグルタミン酸が、生成される。 骨格筋で、BCAAの代謝で産生される有毒なアンモニアは、BCATにより無害なグルタミン酸に変換され、さらに、グルタミン合成酵素によりグルタミンに変換される。 BCAAは、骨格筋や脳で代謝され、生成されるグルタミンや、アラニンは、血液中を輸送され、腎臓や小腸で、代謝される。また、グルタミンやアラニンは、肝臓やに輸送され、アンモニアを処理する尿素回路や、糖新生の経路に、使用される。 AAAやメチオニンは、主に、肝臓で代謝される。 肝不全(劇症

    yominagashi
    yominagashi 2017/06/03
    インスリンによるBCAAの骨格筋へ取り込みを考慮すると摂取のタイミングは食後が良いかも
  • リポ蛋白リパーゼ

    リポ蛋白リパーゼ(LPL) 【ポイント】 リポ蛋白リパーゼ(LPL)は、脂肪組織などで合成・分泌され、毛細血管の血管内皮細胞表面(脂肪細胞外)に存在する。リポ蛋白リパーゼ(LPL)は、細胞外で、血液中の中性脂肪(トリグリセリド)を、遊離脂肪酸とグリセロールに分解し、細胞内(脂肪細胞内など)に、遊離脂肪酸を取り込ませる。脂肪細胞では、リポ蛋白リパーゼ(LPL)により分解されて取り込まれた遊離脂肪酸は、アシル-CoAを経て、中性脂肪に再合成され、貯蔵される(LPLは、脂肪細胞の中性脂肪貯蔵を促進する)。 なお、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)は、脂肪細胞内に存在して、トリグリセリドを、遊離脂肪酸とグリセロールとに分解し、遊離脂肪酸を、血液中に、放出させる(HSLは、脂肪細胞の中性脂肪分解を促進する)。 インスリンは、脂肪組織(脂肪細胞外の血管内皮細胞表面)のリポ蛋白リパーゼ(LPL)の活性をは

    yominagashi
    yominagashi 2017/06/02
    リポ蛋白リパーゼとホルモン感受性リパーゼの違い。ホルモン感受性リパーゼは、脂肪細胞内に存在して、トリグリセリドを、遊離脂肪酸とグリセロールとに分解し、遊離脂肪酸を、血液中に、放出させる。
  • 十分に食餌を摂取している時の代謝

    十分に餌を摂取している時の代謝 事(餌)には、多量の(炭水化物)が含まれていますが、事で摂取した糖質(炭水化物)を、体内に、グリコーゲンとして貯蔵出来る量は、少ないです(体内の糖質貯蔵量は、70kgの成人で、約370g)。 エネルギー需要がある時には、糖質(ブドウ糖)は、細胞質で解糖され、ピルビン酸になった後、ミトコンドリア内で、アセチル-CoAに変換され、TCA回路と呼吸鎖を経て代謝され、ATPが生成されます。しかし、エネルギー需要が少なく、かつ、糖質を十分に(過剰に)摂取している際には、肝臓や、脂肪組織で、脂肪酸合成が促進され、余剰なカロリーは、脂質(中性脂肪)として、貯蔵されます。なお、運動時など、エネルギー需要が高い時には、脂肪酸がβ-酸化され、アセチル-CoAが生成され、TCA回路と呼吸鎖を経て代謝され、ATPが生成されます。 また、各組織の細胞でも、細胞膜の脂質を維持す

  • 果糖の代謝

    果糖の代謝 【ポイント】 果糖(フルクトース)は、体内では、エネルギー源となったり、ブドウ糖に変換されたり、トリグリセリド(中性脂肪)の合成に利用される。 果糖は、ブドウ糖(グルコース)の代謝(解糖)に組み込まれるが、筋肉と肝臓では、異なった経路を辿る。 果物に含まれる果糖は、直接的には、血糖値(血中のブドウ糖濃度)を上げないが、果糖は、肝臓でトリグリセリドに変えられ、VLDLなどを増加させ、高脂血症などを来たす恐れがある。 1.果糖の代謝 果糖(フルクトース)は、ブドウ糖(グルコース)の代謝(解糖)に組み込まれる(エネルギー源となる)が、筋肉と肝臓では、異なった経路を辿る。 果糖(フルクトース)は、主に肝臓で代謝を受け、解糖系に入る(ピルビン酸に分解されTCA回路で代謝されたり脂肪酸やトリグリセリドに変換されるか、糖新生でグルコースに変換される)。 果糖は、肝臓では、fructokina

    yominagashi
    yominagashi 2017/05/31
    脂肪酸からグルコースを生成するには果糖が必要?[脂肪燃焼]
  • 糖新生の経路

    糖新生の経路 【ポイント】 肝臓は、絶時等に、糖新生により、アミノ酸等から、ブドウ糖を作り出して、血液中に供給する。絶時には、アミノ酸(アラニン、アスパラギン酸等)、乳酸、グリセロールが、糖新生の炭素源になる。 糖新生(細胞質内)するのに必要なエネルギー(NADH2+等)は、脂肪酸をβ-酸化(ミトコンドリア内)すること等によって、生成(供給)される。脂肪酸は、体内では、糖に変換出来ないが、脂肪酸のエネルギーは、糖新生に利用される。 脂肪酸のβ-酸化に異常があると(FAOD等)、糖新生も障害され、絶時等に、低ケトン性低血糖を来たす。 肝臓では、絶時等糖新生が行われる際には、リンゴ酸輸送系(リンゴ酸-α-ケトグルタル酸輸送体)により、糖新生に必要なNADH2+を、ミトコンドリ内(マトリックス)から、ミトコンドリア外(細胞質ゾル)に、輸送する。 糖新生の経路が肝臓に存在することにより、肝

    yominagashi
    yominagashi 2017/05/31
    脂肪→脂肪酸→糖新生 筋肉→アミノ酸→糖新生
  • 肝臓での糖代謝

    肝臓での糖代謝 【ポイント】 肝臓は、ブドウ糖を、糖新生やグリコーゲン分解により、肝静脈を経て、全身(脳や、骨格筋など)へ供給している。 肝臓は、空腹時などには、糖新生により血中(肝静脈血)にブドウ糖を供給し、事摂取時には、門脈血からブドウ糖を取り込み、肝静脈血へのブドウ糖供給を停止し、血糖値を一定に維持する。 肝臓は、後に、門脈血中のブドウ糖を取り込むが、動脈中のブドウ糖は、あまり取り込まない(門脈シグナル)。肝臓は、血液(動脈血や門脈血)中にブドウ糖が増加すると、糖新生を抑制し、ブトウ糖を取り込むが、肝臓の糖取り込み速度は、門脈血のブドウ糖の方が、動脈中のブドウ糖より、4倍程、速い。 正常人では、肝臓の糖新生は、低濃度のインスリンでも抑制される。他方、肝臓のブドウ糖取り込みは、インスリンの作用に依存しないGLUT2により行われる為、インスリン濃度で差が生じにくい。 糖尿病では、空腹

    yominagashi
    yominagashi 2017/05/31
    遊離脂肪酸がクエン酸回路を経て糖新生する過程
  • 絶食時の代謝

    時の代謝 絶時の糖質(炭水化物)、蛋白質、脂質の代謝をまとめました。 絶時には、肝臓で、グリコーゲンを分解したり、筋肉から放出されるアミノ酸から糖新生をして、グルコース(ブドウ糖)が、血液中に供給され、血糖が維持されます。 脳は、エネルギー源として、グルコースに代わり、肝臓で脂肪酸から生成されるケトン体を使用するようになります。脳は、脂肪酸をエネルギー源として、使用出来ません。 絶時には、カロリー源として、まず、糖質(グリコーゲン)が、分解され、消費され、次いで、脂質(脂肪酸)、蛋白質(アミノ酸)が、分解され、消費されます。 絶時には、蛋白質(アミノ酸)が分解され、消費されますが、糖質(ブドウ糖、果糖など)を投与すると、蛋白質(アミノ酸)の分解が抑制される(糖の蛋白節約作用)。 絶後に、グルコース(ブドウ糖)や、フルクトース(果糖)を投与すると、速やかに、解糖系を経て、TCA

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