朝、登校して靴箱を開けると、どわーっと手紙が出てくる。 むかし学園ものの少女マンガでそんなシーンがよくあった。主人公が憧れる人気者の男の子キャラだったり、校内一といわれる美人キャラが、大量にラブレターやファンレターをもらうのだ(で、もらう本人はラブレターに興味がないことが多い)。 いわゆる「お約束」の描写で、子どものころはマンガを読んでいても「なるほど、この子は人気者なんだな」という解釈だけして「こんなこと現実にはないよー!」とすら思わなかった気がする。スルーだ。 そして大人になった。子どもじゃなくても、大人になってから無邪気にマンガの描写が気になるということだってあるのだ。さあ、検証しよう。何通でラブレターは靴箱からなだれ出るのか。 (text by 古賀及子) 大量のラブレターをねつ造する 靴箱をラブレターで満たしていき、何通からどわーっとあふれるのかを知りたい。あのマンガのキャラクタ