昨日の一日をかけて考えてみて、発見したのだ、ピノコくん。僕は「人間はよく生きるために苦しむことが必要か」という問いを立てていたが、ひょっとするとこれは、問いの立て方自体が間違っていたのかもしれない。 「……なんで?」 よく考えたら、僕には苦しむことが必要かどうか、考えてみる必要なんてないのだ!だって、いま苦しいんだから!苦しみながら「苦しむことは必要か」なんて考えても、しょうがないのであある! ……と思ったら少しだけ、ラクになったよ。これは、人間にはどうしようもない。苦しむか苦しまないかは、人間の自由にはならないのだ。逆流性食道炎が自由にはならないのと、まったく同じように……。 ひょっとしたら、わりとラクして波に乗りまくるアゲアゲな人生というのも、ありうるのかもしれない。 でも僕の現実はといえば、アゲアゲなのは逆流する胃液くらいのもんで、あとはもう、できるかぎり低空飛行でだましだまし生きつ