マルコポーロさんの論稿では、{1,0}への特性関数の話のあと、「A subset is a pullback」という話へうつります。そこで、圏論の概念であるpullback(プルバック:引き戻し)について『圏論による論理学 高階論理とトポス』(清水義夫)で確認しておきます。 〔定義〕(pullback) A --f-→ C ←-g-- B について、 A ←-g'-- D --f'-→ B が次の条件(1)、(2)をみたすとき、A ←-g'-- D --f'-→ B は A --f-→ C ←-g-- B の「プルバック」(pullback)と呼ばれる。 (1) 下図においてf○g'=g○f'である。 (2) 任意のEとh:E→Aおよびk:E→Bについて、f○h=g○kであるとき、下図においてh=g'○lおよびk=f'○lとするl:E→Dが一意的に存在する。 なお、pullbac