みずほ銀行、富士通、富士通研究所は2016年3月8日、国境を越えて証券を取引する「証券クロスボーダー取引」にブロックチェーン技術を適用することで、証券取引の決済にかかる時間を短縮する実証実験を行ったと発表した。 この実証実験は、証券の売買が成立する"約定"から、証券と代金を交換する"決済"まで従来は3日かかるところを、即日で決済可能にすることを目指したもの。実験の結果、「決済業務の時間短縮が可能なことを確認」(3社ニュースリリースより)したという。 一般に証券クロスボーダー取引では、国内と海外の証券会社・銀行・清算組織が約定/決済情報を電文で送り合い、互いの情報に食い違いがないかを確認することで決済を成立させている。この確認作業のため、約定から決済まで3日を要していた。これまでに集中管理システムによるデータの共有も検討されたが、システムの運用管理コストが大きくなるなどの問題があり、実現でき