「日本IBMとSAPジャパンが協業強化」「OracleがクラウドERPのNetSuiteを買収」―― 先週、こんなニュースが相次いで流れた。一見、個別の話のようだが、筆者は両ニュースから「エンタープライズプラットフォームをめぐる勢力争いが激しくなってきた」と感じた。 エンタープライズプラットフォームとは、企業のIT活用を支える基盤のことである。わざわざ片仮名の長い言葉を使ったのには理由がある。聞くところによると、昨今のグローバルネットワーク社会を支える巨大企業となったGoogle、Apple、Facebook、Amazon.comは「プラットフォーマー」と呼ばれているそうだ。4社の頭文字をとって「GAFA(ガーファ)」といわれることもあるとか。 ならば、企業向けには「エンタープライズプラットフォーマー」が存在していいではないか、というのが筆者の意見である。ということで、ここからはエンタープ