利用が低迷するJR芸備線について、庄原市が利用促進策を強化する。市民参加型の取り組みや催しを企画し、乗車の機運を高める。「便数が少なく使い勝手が悪い」との指摘があるダイヤの改善をJR西日本に要望するため、課題を分析し解決の対案を探る調査を外部の専門家に委託する。 生活交通としての利用促進▽市民参画の推進▽市外からの乗客の呼び込み―の三つの柱を据え、本年度新たに7事業を立案。総額約1500万円を盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案を、3日開会予定の市議会定例会に提案する。 住民が鉄路との関わりを持つ機会を増やすため、無人駅を世話する周辺地域の住民を「駅長」に任命して植栽や清掃活動に対し助成。田畑などを使って見栄えのする車窓風景を競う沿線対抗コンテストも開く。「ローカル線応援」のラベルを貼った商品開発に対する支援や、木次線でつながる島根県奥出雲町との交流イベントも予定している。 市はJR西