6コア級で最高のゲーム性能と電力効率が見どころだ AMD Ryzen 5 9600X Text by 米田 聡 新CPUアーキテクチャ「Zen 5」を採用するデスクトップPC向けCPU「Ryzen 9000」シリーズの第1弾として,8コア16スレッド対応の「Ryzen 7 9700X」と6コア12スレッド対応の「Ryzen 5 9600X」の2製品が8月10日に発売となる。もともとは,上位モデルと一緒に7月末に発売となる予定だったが,「品質基準を満たさなかった」という理由によって遅れていたものだ。 本稿では,第1弾のうち,エントリー市場向けのRyzen 5 9600Xを,前世代や主要な競合と比較した結果をまとめていく。解像度3840×2160ドットや2560×1440ドットでゲームをプレイするなら,6コアクラスCPUでもボトルネックになることはほとんどない。物価高の昨今,「なるべくGPUに
「Ryzen AI 300」とはどんなプロセッサなのか。高効率Zen 5cコアに新世代NPUとPS5を超えるGPUを組み合わせる[西川善司の3DGE] ライター:西川善司 COMPUTEX TAIPEI 2024で基調講演を行うAMD CEOのLisa Su氏。Ryzen 9000よりも,Ryzen AI 300の紹介に時間を割いていた 2024年6月3日にAMDは,Zen 5アーキテクチャを採用した新Ryzenである「Ryzen 9000」シリーズを発表したわけだが,Zen 5アーキテクチャを採用したCPUは,Ryzen 9000シリーズだけではない。ノートPC向けAPUの「Ryzen AI 300」シリーズも,同時に発表しているのだ。APUであるので,「高性能なCPU」と「高性能なGPU」を統合したSoC(System-on-a-Chip)である。 そのうえ,名称に「AI」と付いている
ゲーミングPCの“本命”「Ryzen 9000シリーズ」の特徴は? Ryzen 9000シリーズは、主に高性能なデスクトップPCへの搭載が想定されている。現状では型番に「X」が付くハイエンドモデルが発表済みで、最上位から「Ryzen 9 9950X」(16コア32スレッド)、「Ryzen 9 9900X」(12コア24スレッド)、「Ryzen 7 9700X」(8コア16スレッド)、「Ryzen 5 9600X」(6コア12スレッド)の4製品が8月上旬~中旬にかけて発売される予定だ。 →AMDがZen 5アーキテクチャ採用でPコア押し! デスクトップ向け「Ryzen 9000シリーズ」を発表 Ryzen 5000XTシリーズの新モデルと共に2024年7月発売予定 →AMDが「Ryzen 9000シリーズ」の発売を1~2週間程度延期 初期生産分の品質に問題 Ryzen 9000シリーズの型番
IntelとAMDのチップ戦略が「逆転」? 最新Core UltraとRyzenを分解:この10年で起こったこと、次の10年で起こること(81)(1/4 ページ) 今回は、IntelとAMDのモバイル向けCPUの新製品を分解する。Intelの「Core Ultra」(Meteor Lake世代)はチップレット構成、AMDの「Ryzen 8000G」(Zen 4世代)はシングルシリコンになっていて、両社のこれまでの傾向が“逆転”している。 IntelとAMDは2023年12月、2024年1月に、それぞれ新プロセッサ(CPU+GPU+NPU)を発売した。Intelは「Meteor Lake」世代、AMDは「Zen 4」世代のプロセッサとして発売されていて、2024年1月以降、多くのPCに採用され発売されている。2024年のPCの最大訴求ポイントは「AI(人工知能)パソコン」。プロセッサ内にNP
通常版の大きな違いは「TDP」と「冷却ファン付属」 先に登場した高クロック版と通常版の大きな違いは、TDP(熱設計電力)の設定と付属する冷却ファンの有無の2点に絞られる。CPUコア(Zen 4アーキテクチャ)やGPUコア(RDNA 2アーキテクチャ)に関する詳しい説明は、先に掲載した高クロック版のレビュー記事を参照してほしい。 →Zen 4アーキテクチャの“実力”は? 「Ryzen 7000シリーズ」の性能を先行チェック! TDPは最大で105W“削減” 高クロック版では、排熱設計や電源装置選びの基準となるTDPがモデルによって105Wまたは175Wに設定されていた。それに対して、今回登場した通常版のTDPは全モデルで65Wとされている。あくまでも定格値ベースだが、TDPを40~105W削減したことになる。その影響で定格クロックはグッと抑えられているが、IPC(クロック当たりの命令処理数)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く