球春の訪れを感じさせる真っ青な空へ、白球が吸い込まれていく。 ファイターズの大田泰示のバッティング練習を眺めていると、さして力感なく振り抜かれたバットからボールがあまりにも遠くまで飛んでいくことに驚かされる。そのシルエットはまるでメジャーリーグのスラッガー、マイク・トラウトのようだ。 昨年11月にトレードで巨人から日本ハムに移籍してきた大田泰示「えっ、そうですか? それは嬉しいっスね。ほら、よく言うじゃないですか。『芯に当たったら感覚がなかった』とか、そういうイメージが完璧なホームランだと思うんですけど、僕の理想は、詰まったり、ちょっと先っぽでも持っていけるような、そういうスイングワークを作りたいんです。今は逆方向へ強い打球を打つために、ポイントを前にしないよう心掛けてます。長打力のある右バッターとして、中軸を打てるようになりたい。一発で試合を動かせる中軸に僕が入れば、強いファイターズのま