世界中の食虫植物を集めた特別展が、鎌倉市岡本の県立フラワーセンター大船植物園で開かれている。虫を捕まえる仕組みなども分かりやすく解説。8月29日まで。 夏休み恒例の催し。日常的に見る機会の少ない食虫植物について学び、その魅力を知ってもらおうと、企画された。 食虫植物とは、虫を(1)おびき寄せて(2)捕まえ(3)消化して(4)吸収する―植物の総称。大半は養分の少ない場所で生育しており、不足する養分を補うため、虫を捕るように進化したと考えられている。 今回の展示では代表格のハエトリソウやモウセンゴケ、サラセニアなど46品種を並べた。虫を捕まえる仕組みには、ネバネバする液体を使う「粘着式」、2枚の葉ではさんで捕まえる「はさみこみ式」、細い筒のような葉に虫を誘い込む「落とし穴式」などがあり、不思議な美しさに来園者も見とれていた。