圧力容器の内部に仕込んでおいたテストピースの検査結果から、高浜原発の脆化(ぜいか)遷移温度はなんと、95度Cだったとの発表がありました。氷点下95度ではありません。プラスの摂氏95度Cです。 これは地震などが起こった際、緊急冷却により急冷したら、圧力容器が壊れてしまう可能性が高い、ということを示しています。もしも圧力容器が脆化によって破損したら、現状のフクシマ以上の惨事になることはまず間違いありません(隣の原子炉にも近づけなくなるわけですから……)。 4月25日のたね蒔きジャーナル、ぜひ聴いてみてください。 小出助教も指摘しているけど、にもかかわらず、保安院は脆化温度の基準値を130度Cに引き上げたとのこと。これはもう、メチャクチャです。冷温停止温度が100度Cだから、脆化の基準値が130度Cだとすると、冷温停止すると圧力容器は脆化するということ。定期点検のたびにこんなことを繰り返していた