2013年に創立90周年を迎えたディズニー。最新作の『アナと雪の女王』はもちろん、『白雪姫』『シンデレラ』といった作品は今なお多くのファンの心をつかんでいる。 ここでは、1990年代以降の長編アニメーションの歴史を振り返るとともに、それぞれの先進性や位置付けをたっぷり紹介し、連綿と受け継がれているディズニーの伝統に迫った。(数字は全て1ドル100円計算) 【前編はこちら】 ディズニーにとっては暗黒期ともいえる1980年代だったが、1989年に公開された『リトル・マーメイド/人魚姫』は当時、ディズニー史上最大の成功を収めたアニメーション映画となり、10年にわたって続く“ディズニー・ルネッサンス”の始まりを告げる作品となった。特に1991年からは『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』といった今なお語り継がれるディズニーの名作を立て続けに発表し、一つの頂点を極めた。 この時代の成功を経営