高等学校「政治経済」「現代社会」「マクロ・ミクロ経済学」に関するブログです。教科書 資料集 新聞記事 書籍 ニュース について解説いたします。 小黒一正 一橋准教授 日経H23.8.16『限界に近づく日本財政 国民貯蓄減で生産縮小も』 …日本経済の国債消化は限界に近づきつつある可能性が高い。国民総所得 (GNI) に対する「国民貯蓄」(民間貯蓄と政府貯蓄の合計から固定資本減耗分を除いた純貯蓄)の推移を見ると明らかだ。バブル崩壊後の90年以降、少子高齢化の進展で国民貯蓄は次第に減少し、2009年はついにマイナスに転落した。 …その際、貯蓄・投資バランス (ISバランス) に基づけば、「国民貯蓄=(投資-固定資本減耗)+経常収支」という関係式を導ける。日本の国民貯蓄は赤字で経常収支は黒字だから、もはや日本経済には資本ストック(企業の生産設備や住宅、堤防や道路などのインフラの合計)の更新費用を賄