ベルギー・ブリュッセルで、在宅患者の安楽死を行う一般開業医向けに国内の薬局250店舗で販売されている「安楽死キット」(2005年4月18日撮影、資料写真)。(c)ETIENNE ANSOTTE / BELGA / AFP 【11月10日 AFP】オランダ検察当局が、認知症を患った女性(74)を安楽死させた医師の訴追手続きを進めていることが分かった。当局者が9日、発表した。同国で2002年に安楽死が合法化されて以来、こうしたケースは初。 オランダと隣国ベルギーは「慈悲殺」とも呼ばれる安楽死を世界に先駆けて合法化した。しかし、極めて厳しい条件の下で医師が行う場合しか安楽死を認めていない。 すべての安楽死を厳しく監視する安楽死地域審査委員会(Regional Euthanasia Review Committee)の2016年の報告書によると、この女性医師は認知症の女性患者に対し、致死薬を投与し