英南西部ブリストルに出現した、米大統領選で共和党の候補指名を確実にしたドナルド・トランプ氏(左)と英ロンドン前市長のボリス・ジョンソン氏がキスを交わす壁画(2016年5月24日撮影)。(c)AFP/GEOFF CADDICK〔 AFPBB News 〕 欧州の政府高官と話をすると、何度も耳にする意外な議論が1つある。もし英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決め、それが成功と見なされたら、ほかの加盟国も追随したくなるかもしれない、この危険は芽のうちに摘み取らねばならない――というものだ。 このような思考は、ブレグジット(英国のEU離脱)が経済的にうまくいく可能性があることを暗に認めるものだ。具体的には、こうした主張を展開する人は、ブレグジットが成功したら、親欧州派から、彼らが最も強力な主張と考えているものを奪うと心配している。つまり、未知に対する不安だ。 離脱派に傾いた最近の世論調査の変化