※文章の追加、修正等を小幅に行いました。(10/16/09) (過去のエントリー) デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(1) デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(2)──市場と商品 デヴィッド・マースデン「雇用システムの理論 社会的多様性の比較制度分析」(3)──内部労働市場論とその批判 人的資本論と内部労働市場論(1) (関連エントリー) 日本の賃金制度──考えるための一つの補助線 日本の雇用システムの柔軟性とその弊害 さて、前回にみたように、内部労働市場論は人的資本論の特殊訓練、あるいはそれによって蓄積される企業特殊技能との関係性から、新古典派経済学的な合理性を有することが可能であるようにみえる。ただし、先に取り上げたデヴィッド・マースデンによる「雇用システムの理論」、あるいは、この「内部労働市場」という言葉が