飲食店にサブスクリプションと呼ばれる定額制サービスが増えている。この仕組みを採り入れ、データを生かしてコーヒー店と焼き肉店を運営するのが、飲食店へマーケティングを支援する「favy(ファビー)」(東京)だ。高梨巧社長(37)に聞いた。 ――新宿と飯田橋のコーヒー店「coffee mafia」で、定額制サービスを提供しています。 「月3千円のコースは、1杯300円のコーヒーがいつでも飲めます。一回の来店につき1杯までですが、来店回数に制限はありません」 ――どんな人が、どんな利用をしていますか。 「近隣の住民や働いている人が、朝または休憩時間に利用しています。中には1日2回利用される人もいます。利用者数は、サービスを始めた2016年10月から3倍超に増えました」 ――月3千円の会員は10杯飲めば元が取れ、そこから先は店側の負担です。収支はどうなっていますか。 「利用者との接触回数が多いことが