世間にあふれる自己啓発本で書かれている内容、例えば、マイナス思考はやめてポジティブ・シンキングにしようとか、成功するためには成功したイメージを思い描こうとか、そういう話は本当なんだろうか? 本当ってどういうこと? そういう自己啓発の要点について科学的に実験してみたら妥当性がわかるんじゃないか? ということで、その観点から既存の各種心理学的・社会学な実験論文をまとめたところ、自己啓発本のエッセンスの大半が、ハズレです、というのがわかる痛快な本だ。つまり、ポジティブ・シンキングしても事態は改善しないし、成功した自分をイメージしても成功しない。それどころか、逆効果のようだ。 本書の目次を見ても自己啓発本の要点がスパスパと切られていくのがわかる。自己啓発はあなたを不幸にする、面接マニュアルは役立たず、イメージトレーニングは逆効果、創造力向上ノウハウはまちがいだらけ、婚活サイトに騙されるな、ストレス
「ネットビジネスの終わり」は、切込隊長BLOGでお馴染みの山本一郎さんの書籍で、以前ご紹介した「情報革命バブルの崩壊>」の続編とも言える本になります。 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。 一般的にネットバブルの終りについては良く語られていますが、インターネットビジネス自体が構造的な転換点に差し掛かっていることはあまり語られることがありません。 そんなインターネットビジネスが抱えている根本的な問題を切込隊長らしく、ばっさりえぐっているのがこの本です。 個人的にも、もうネットの中だけとか、いわゆるネットベンチャーだけを見てインターネットビジネスを語る時代は終わるだろうと感じていた人間ですが、それ以上に深刻な現実が横たわっていることに、考えさせられるところが多々ありました。 特にメディア事業に関して印象に残っているのは、既存の新聞記者の
人格を変える。そう聞くと誰でも、とてつもなく大変なことだと思う。神経質にせよ涙もろいにせよ引っ込み思案にせよ、もって生まれた特定の性格こそが「自分らしさ」であり、我が本質なのだと僕らは思ってきたのだから。ヒューマニズム教育の基本公理こそ、各人特有の「個性」の尊重ということだった。 けれど考えてみると、この「個性」という呪文が、いかに僕ら一人一人の行動や心を狭める足枷となってきたことか。あの『完全自殺マニュアル』の著者が、あの通りのノリで、この足枷を虚無の果てへ微塵に砕いて捨ててみせてくれるのが本書である。 第1章・クスリ。第2章・洗脳。第3章・サイコセラピー。第4章・その他の方法(電気ショック、α波瞑想)。13年間精神科に通い続けている著者自身が「ある時は抗うつ剤で『明るい人』になり、ある時は抗不安薬で『穏和な人』になり、またある時は精神賦活剤で『元気な人』になったりし」、催眠暗示でハ
『よいこの君主論』はマキャベリの名著『君主論』を物語形式で解説した新感覚の名著入門書です。凶悪な小学生たちの権力闘争を通じて『君主論』を見ていくことで、まともに取り組むと難解な古典がびっくりするほど楽しく簡単に学べます。社会の授業にも出てくる有名な『君主論』をお手軽に味わってみませんか? 名著は難しいから名著なのではなく、面白いからこそ名著なのです。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く