妻の死問う作品に終止符 写真家・古屋誠一2カ所で個展(1/2ページ)2010年6月23日15時33分 両展に展示された「伊豆」(1978年)、幸せそうにみえるクリスティーネの首と手首には自傷の跡がある 両展に展示された「グラーツ」(1997年)。作品写真はいずれも東京都写真美術館蔵©Seiichi Furuya 東京都写真美術館の展示では、妻クリスティーネの写真を時系列とは逆向きに並べた 25年前に自ら命を絶った妻と、写真を介して向き合ってきた写真家古屋誠一の個展が、東京都写真美術館とヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡県)の2カ所で開かれている。古屋は1989年から「メモワール」と題したシリーズで妻の写真を発表してきた。東京での展覧会名は「古屋誠一 メモワール.」。シリーズを締めくくろうと、ピリオドを打った。 写真特集「古屋誠一 メモワール.」展 古屋は50年、静岡県生まれ。20代前半からヨーロ