タイトルにはこう書いたけれど、ひきこもりや不登校の要因や環境は様々で、一概にこうとは言えないことを、最初に言っておかなければならない。だから、これから書くことは、全ての類型に当てはまるわけではない。ただ、私自身が体験し、そして、他のひきこもり状態にある(あった)人の話を見聞きした経験から、よくある類型について話してみようと思う。 結論から簡潔に言うと、本人は「生きるか死ぬか」というレベルの状態にあるのに、家族や周りの大人たちが、本人のことを「学校に行くか行かないか」「働くか働かないか」というレベルでしか考えていないという状態に陥るのが、不登校やひきこもりが回復できなくなるメカニズムだ。 例えば、もしあなたが事故に遭ったり病気になったりして、身体が生きるか死ぬかというレベルの状態になったとしよう。そういう時、家族があなたの状態を理解せず、「なんで働かないの?」「学校に行きなさい」と言ってきた