【イングランド・日本】前半、ボールをキープする阿部=オーストリア・グラーツで2010年5月30日、佐々木順一撮影 【グラーツ(オーストリア)野村和史】サッカー日本代表のイビチャ・オシム前監督が30日、当地で行われた日本−イングランド戦を観戦した。終了後、会見したオシム氏は「70分までの限定つきだが、イングランドを上回るプレーをした」と、終盤までリードを保った日本の健闘をたたえた。 オシム氏は「阿部や長谷部に体力がある間は、中盤を支配していた」と、日本の戦いぶりを評価した。そのうえで「W杯では、70分を過ぎた後のフィジカル勝負になることがある」と指摘。試合最終盤の戦い方に関して「集中して走れる力をつけるための練習をする時間はない。準備できるのはメンタルだ」と述べた。 また、「負けはしたが収穫が多く、悲観する必要はない」とする一方、「前線にボールが収まる選手がいない」、「右サイドのスピード