[第21回] 「群衆」の出資で取材。米国発の新たな記事づくり 中井大助 Daisuke Nakai 社会グループ記者 2009年11月9日のニューヨーク・タイムズ紙に興味深い記事が載った。「太平洋の巨大なゴミたまり場」。ハワイの北西1600キロの海上に、海流の関係でプラスチックや電球、瓶のふたなどおびただしいゴミが集まっている。その現場を、フリー記者のリンゼー・ホーシャがルポしたものだ。 本文を読み終えると、末尾に見慣れない「おことわり」があった。 興味のあるテーマがあれば「Fund Story」をクリックして出資する。最新の合計額や目標額との差額も表示されている。=Spot.usのウェブサイトから 「取材にかかった費用の一部は、フリーランス記者を支援する非営利ウェブサイト『Spot.us』の読者によって支払われました」 いったい、どういうことか? ホーシャがニューヨーク・タイムズ紙に企画