東京都八王子市の黒須隆一市長は24日の定例記者会見で、市長選(来年1月22日投票)について、「絶対に出ない。満足感を持って三十数年間の政治活動を終わりにする」と述べ、今期限りの引退を表明した。 黒須市長はこれまで「熟慮中」などと態度を明確にしなかったが、この日は一転、不出馬を明言。「市の基本構想・基本計画を公募市民と共に策定し、まちづくりに取り組んだ。90%目標を成し遂げたと思っている」と3期12年を振り返った。 黒須市長は、市議、都議を経て、2000年に市長に初当選。職員数削減や、外郭団体の整理統合など行財政改革に取り組み、約3185億円あった市債を、10年度までに約830億円削減するなど手腕を振るった。 03年には、構造改革特区第1号となる「不登校児童・生徒のための体験型学校特区」の認定を受け、小中一貫校「八王子市立高尾山学園」を開校。JR八王子駅南口周辺の整備も進め、昨年から今年にか