スカートが、元々男性の衣服だったことをご存知? 古代においては、労働男性のためのものであり、スカート=女性のという観念は、意外にも後世に作られたのだ。 婦人服の下半身衣を独立させて、スカートと呼ぶようになったのは、19世紀以後であり、それ以前はローブの一部分とみなされ、ペティコートと呼ばれていた。第一次世界大戦が与えた影響が大きく、足を覗かせたスカートの出現は、当時にとってセンセーショナルだった。 1960年代には、女性解放運動やフェミニズム運動も相まって、活発に動けるミニスカートは、新しい女性の自由な生き方を象徴するものに。だが、シャネル(CHANEL)は、断固としてミニスカートの流行に流されず、「女の膝は、最も醜い部位だから見せてはいけない」という独自の哲学を守り続けた。 そういった意味でも、スカートは、世相や思想を映し出すアイテムであり、時代によって姿を変えている。