看取師 「医療では取り除けない『心』『家族』『社会』といった人の痛みの問題に取り組みたい」 高丸慶さん(31) 人間の死を取り巻く環境が複雑になっているからこそ、人の終末期に寄り添う伴走者でありたい(撮影/写真部・関口達朗)この記事の写真をすべて見る 今年10月、東京都中央区の日本橋大伝馬町に「おくりびとアカデミー」という聞き慣れない学校が誕生する。築50年、地上6階建てのビルを改装。壁は白のモノトーンで統一され、通りに面した1階にはお洒落なカフェが併設されている。 この学校では、おくりびと(納棺師・湯灌(ゆかん)師)を目指す人材を養成。卒業後はアカデミー認定の資格を給付し、葬祭専門事業者や冠婚葬祭互助会への就職斡旋も積極的に行う。そのため、おくりびと(納棺師・湯灌師)になるための基礎的な知識と技術を養成する「納棺士コース(6カ月・夜間制)」や、遺体の防腐処置、消毒、修復、化粧を専門的に行