「オープン・ボーダーズ:ザ・ケース」という素晴らしいサイトがあるので、紹介しておきたい。その名前の通り、Open Borders、つまり(国境等を越えた)人々の自由な移住が許されるべきであるという考えをサポートする目的で最近作られたようだ。ジョージ・メイソン大学教授のリバタリアン経済学者ブライアン・カプランがツイッターで紹介していたのが、サイトを知ったきっかけ。オープン・ボーダーを支持する議論を、それぞれリバタリアニズム、功利主義、平等主義等の観点から整理するなど非常によくできている。オープン・ボーダーにたいする批判とそれへの反論も取り上げられているので、自分自身勉強になることが多かった。扱われている事案はアメリカのものが大半だが、制作者のヴィプル・ナイクが述べているように、ほとんどの議論は普遍的、日本にも適用可能だろう。 さて、アメリカでは大きな社会的争点の一つであるオープン・ボーダーの