仏教の教えだけ語ればいいのではない しばらく遠ざかっていた『日々是修行』の記事更新である。 第98話は仏教を語ることの意味や困難さをテーマにした「仏教を語るということ」と題されたコラムである。仏教を語るということは、「ただ仏教の教えだけを伝えればいいのではなく、伝え方や日頃の生活態度や人柄などその人の生き方全体が問われるのだ」という話だ。私たち僧侶には当然のことではあるが、なかなか困難で厳しい内容のコラムである。コラムの紹介と感想を述べる。 仏教者に求められる誠実な生活 ニュートンはずいぶん性格の悪い人で、とても人格者といわれる人ではなかった。しかし、そのニュートンが発見した万有引力の法則は、超一級の発見である。物理の世界で大切なのは、発見の内容であり、発見した人物の人柄は関係ない。「正しいことを語っているかどうか」だけが判断基準になる。これは他の分野にも通用する。経済でも政治でも文学でも
震災で変わる仏教界 寺の外とつながる試み東本願寺の子どものつどい。念珠作りも子どもたちに大人気だった=京都市下京区 臨床仏教公開講座には全国各地から、僧侶らが参加した=東京都文京区 【泗水康信】東日本大震災が、仏教界に変化をもたらしている。あの時、寺は避難所となり、お経が被災者の悲しみを鎮めた。祈りや宗教に目が向けられる中、目立つのは寺の外とのつながりを意識した試みだ。まもなく震災から3回目のお盆――。 ■「脱・葬式仏教」 先月10日、東京都文京区。「臨床仏教研究所」の神仁(じんひとし)・上席研究員(52)が、全国から集まった僧侶たちに語りかけた。 「一昨年の3月11日を機に、日本社会は大きな転換を迫られている。これまでにも増して、仏教者の果たすべき役割を痛感します」 いじめられている子の悩みを聞く。引きこもりの若者や一人暮らしの高齢者の心をほぐす。終末医療の現場にかかわる――。生老病死に
今日は大阪、應典院さんで毎年開催されているエンディングセミナーに行ってきました。今年のテーマは「お坊さんと語る、<終活>カウンセリング」ということで、いま流行り?の終活を應典院さんがどう料理するのかとても楽しみでした。 交通の事情により少し遅れで到着すると、すでに武藤頼胡さんの「終活」講演が始まっていました。終活カウンセラーという資格制度を事業化されているご経験から、「終活とは=人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動のこと」と、終活についての定義を提示されていました。また終活とは、「やり方」ではなく「あり方」が問題であること、つまり墓をどうするとか遺産をどうするといった方法の話よりも、それらを通じて自分がどうありたいのかということを考えることが大事でなのだと。一人ひとりやりたいことは違うのだから、終活の場は、人それぞれ。一人ひとりの生き甲斐を探求する
一条真也です。 『仏教は世界を救うか』井上ウィマラ・藤田一照・西川隆範・鎌田東二著(地湧社)を読みました。サブタイトルは「[仏・法・僧]の過去/現在/未来を問う」で、「東京自由大学特別企画《現代霊性学講座》連続シンポジウムより」と記されています。帯には「悩み多きこの現代社会のなかでこそ、仏教が生きてくる」と書かれていますが、その裏にも次のような内容説明があります。 「『仏とは誰か』『仏法は真理か』『仏教は社会に有用か』という3部構成で、4人のパネリストが、仏教に出逢うきっかけから、経典に基づく思想的な原点の解説、そして教徒の生活集団であるサンガ(僧伽)の意味とその意義の再確認まで、仏教の全容を現代的な視点から語り尽くす」 パネリストである井上ウィマラ氏は高野山大学准教授(現在は教授)、藤田一照氏は曹洞宗国際センター所長、西川隆範氏はシュタイナー研究家、そして司会を務めた鎌田東二氏は京都大学
» 僧侶と念珠を作りながら交流するお見合いイベントが大人気!?/ネットの声「ついに来た! 涅槃系男子」 お見合いパーティーに顔を出したり、結婚相談所に登録してみたりと、日々婚活にいそしんでいる女性のみなさま。今、意外な職業の男性が婚活女子の注目を集めているのをご存じ? 6月2日付けのニュースサイト「毎日jp」によると、新潟県のお寺で、独身僧侶と念珠を作りながら交流するお見合いイベントが開催されるみたい。お坊さんと、お見合いイベント……なんだか思いもよらぬ組合せだけれど、女性はすでに定員オーバーの人気ぶりなんだって!!!!! このお見合いイベント「お坊さんとプチ婚活」は、今月16日に同県三条市本町の三条別院にて男女各10人で行われるそう。しきたりが多いんじゃ……? と結婚相手として敬遠されがちな僧侶たちにご縁を、と企画されたのだそう。 確かに、僧侶と結婚となると独特のしきたりや決まりごとが多
初めてのアルバムを制作した三浦明利さん=大淀町下渕 奈良県大淀町の浄土真宗本願寺派「光明寺」21代目住職で、シンガー・ソングライター兼作家でもある三浦明利(あかり)さん(30)が、メジャーデビューとなる初めてのアルバム「灯(あか)り」を制作、発売した。 11曲を収録。お経で鍛えられた歌唱力に、住職の生活の中で紡ぎ出されたメッセージ性の強い詩が特徴だ。 小さいころから母親に連れられクラシックコンサートや歌舞伎、オペラ、ロックコンサートなどジャンルを越えた鑑賞をしたことがこの道に導いた。高校、大学、大学院とバンドを結成して活動。5年前に父から住職を引き継いだ。 一昨年秋に結婚し、いま赤ちゃんが宿っている。「好きだった絵を描き始めたり詩を書き留めたり。おなかの中にいただいた命に気付かされたようです」
僧侶と信者の数の推移 【上田真由美、渡辺周】「僧侶」と「派遣」。この二つの言葉を使ってインターネットで検索すると、「葬儀に各宗派のお坊さんをご紹介します」「明朗会計」とうたう団体名がずらりと並ぶ。約10年前から登場し、葬儀料について寺や葬儀業者に不信感を持つ人らに需要があるという。 「僧侶派遣・com」「僧侶がゆく」「お寺さん紹介センター」……。どの団体も、葬儀の依頼があると登録されている各宗派の僧侶を派遣する。通夜や戒名などの費用をネットで公開しているのが特徴だ。 株式会社「おぼうさんどっとこむ」(東京都稲城市)の代表取締役・林数馬(かずま)さん(46)は「依頼者は『お客様』、僧侶は『商品』だ」と、あえて言い切る。「商品の品質管理は当然の責任。僧籍を持つ僧侶を面接を重ねて採用し、研修も続けている」と話す。130人余りが登録し、約8年前から首都圏を中心に派遣している。通夜、葬儀、初七
中日新聞メディカルサイト「つなごう医療」は 2018年3月末をもって終了いたしました。 長らくご愛顧いただき、 ありがとうございました。 今後、中日新聞の医療関係記事は 中日Webの「医療」コーナー(http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iryou/) でご覧ください。 中日新聞社
見城宗忠住職=東京都稲城市 【渡辺周、上田真由美】高野山真言宗の八事山興正寺(やごとさんこうしょうじ)が、見習いに故人の弔いを任せたことを報じた後、朝日新聞名古屋報道センターに葬儀や法事に関するご意見や体験談が寄せられました。多かったのは「なぜ高額なのか」といった費用についてでした。良い葬儀には多額のお金が必要なのでしょうか? 異論を唱え、「ぼったくりは許さない」と活動している僧侶を取材しました。 「ちょっといいですか」 臨済宗大徳寺派普門禅庵(東京都稲城市)の見城宗忠(そうちゅう)住職(56)が口を挟む。葬儀業者が遺族に説明している最中だ。棺、花祭壇、霊柩車(れいきゅうしゃ)……。業者は、あれよあれよという間に高額な提案をする。同じ花祭壇なのに業者によって価格が3倍も違うこともある。見城住職は「そんなに払う必要はない」と釘を刺す。 約10年前から、こうして葬儀の打ち合わせに参加し
高野山真言宗別格本山・八事山興正寺=名古屋市昭和区高野山真言宗別格本山・八事山興正寺=名古屋市昭和区 【渡辺周、上田真由美】尾張徳川家ゆかりで、高野山真言宗の別格本山・八事山興正(やごとさんこうしょう)寺(名古屋市昭和区)が昨年、ハローワークなどで募った見習いに1人で死者を弔わせていた。「わからない作法は省略した」と話す見習いもおり、遺族は「だまされた」と憤る。僧籍がないのに任せたことについて、寺は「修行の一環で問題ない」と反論している。 高野山真言宗の僧侶になるには、総本山である金剛峯寺(こんごうぶじ・和歌山県高野町)に僧籍が登録されなければならない。興正寺ではそれまでは見習い。約3年間修行し、住職から適性を認められる必要がある。 興正寺は、修行期間が2年未満の見習い3人に、1人だけで通夜をさせていた。朝日新聞が入手した内部資料によると、昨年1〜9月、少なくとも計11回の通夜を任さ
僧侶見習いが通夜、遺族憤慨 名古屋の寺「修行の一環」 尾張徳川家ゆかりで、高野山真言宗の別格本山・八事山興正(やごとさんこうしょう)寺(名古屋市昭和区)が昨年、ハローワークなどで募った見習いに1人で死者を弔わせていた。「わからない作法は省略した」と話す見習いもおり、遺族は「だまされた」と憤る。僧籍がないのに任せたことについて、寺は「修行の一環で問題ない」 と反論している。 高野山真言宗の僧侶になるには、総本山である金剛峯寺(こんごうぶじ・和歌山県高野町)に僧籍が登録されなければならない。興正寺ではそれまでは見習い。約3年間修行し、住職から適性を認められる必要がある。 http://www.asahi.com/national/update/0205/NGY201302040031.html 7 サバトラ(東日本) :2013/02/05(火) 12:06:47.07 ID:s4w
臨済宗妙心寺派の修行僧。定年退職を経て僧侶になる人たちも同様の修行を積む(27日、愛知県犬山市の瑞泉寺専門道場で)=杉本昌大撮影 約3400か寺を擁する臨済宗妙心寺派(大本山・妙心寺、京都市右京区)が、定年退職者を僧侶にスカウトする取り組みを始めた。 ビジネスで得た経験を悩み相談や法話に生かしてもらい、住職のなり手がいない寺の再興も託す。来春にも高齢者向けの修行の場を整え、年25人程度を受け入れる。既に約10人が参加の意向を示しているという。 僧侶には住職の子らがなるケースが多い。しかし、心の病や自殺、いじめなどの社会問題に対応するため、幅広い経験を持つ人材を集めようと企画。企業や病院と連携し、研修の講師や入院患者の相談相手を務めてもらうことも想定している。 発案した同派僧侶柴田文啓(ぶんけい)さん(78)は、大手電機メーカーの米法人代表などを経て65歳で出家、無住寺だった開眼寺(長野県千
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く