福岡市早良区の臨床心理士で医療に詳しい藤井悟子(さとこ)さん(62)が著書「延命治療について知っておきたいこと-こころに添う最期」を出版した。延命治療の内容や、終末期の医療について自分の希望を記す「事前指示書」の書き方に関するアドバイス、そのまま記入して使える「ひな型」も盛り込んだ。藤井さんは「命の終え方は最後の生き方。最期をどう迎えるかを自身や家族が考えるときに、この本が役に立てば」と話している。 藤井さんは、85歳だった母親の最期の医療をどうすればいいのか迷ったり、不安になったりした経験を踏まえ、2012年8月に冊子「やってくる死と自分らしさと 延命治療-いのちの終わり方を考える」を書き上げた。本紙記事などで無料提供を表明すると申し込みが相次ぎ、配布数は約800冊になった。 その反響ぶりに、延命治療に対する人々の関心の高さをあらためて認識。冊子を読んだ人から「事前指示書のひな型があれば
(CNN) 人工呼吸器を装着されて米テキサス州の病院に入院している女性の夫が、延命治療は望まないという妻の意思を尊重してほしいと訴えている。しかし同州の州法に阻まれて、この願いはかなえられていない。 エリック・ムニョスさんは11月26日午前2時ごろ、妻のマリース・ムニョスさん(33)さんが意識を失っているのを発見し、蘇生を試みた後に救急車を呼んだ。マリースさんは肺動脈に血液の塊(血栓)が詰まる肺塞栓症の可能性があるという。 エリックさんがCNN系列局のWFAAに語ったところでは、マリースさんはこの日以来、人工呼吸器を装着され、意識は戻っていない。 この状態はマリースさんの意思に反するとエリックさんは言う。ムニョスさん夫妻は2人とも救命救急士で、救命の現場を目の当たりにしてきた経験から、生命維持装置の装着は望まないと思うようになった。 マリースさんも以前から、機械によって生かされ続けたくない
読売新聞社の全国世論調査(9月28~29日実施、面接方式)で、終末期に延命のための医療を受けたいと思うかどうかを聞いたところ、「そうは思わない」と答えた人が81%に達した。 人生の終わりに備える「終活」が広まる中で、多くの人が最期は自然な形で迎えたいと考えていることがわかった。 終末期の延命医療について、日本の医療現場では、医師と患者・家族との間で十分な話し合いが行われていると思う人は35%にとどまり、「そうは思わない」が50%だった。 終末期に受けたくない医療などについて「家族と話をしたことがある」は31%で、「ない」の68%が大きく上回った。自分で判断できなくなった場合に備え、終末期医療の意思を文書に残す「リビング・ウィル」や「事前指示書」を作りたいと思う人は44%、「そうは思わない」43%、「すでに作っている」1%となった。 末期がんなどで回復が見込めない状態になった場合、最期まで自
[8日 ロイター] - 人は何歳まで生きていたいと思うのか。100歳、それとも120歳だろうか。不老不死は社会や経済、人生にとって良いことだろうか。医療の進歩で高齢化が進むなか、こうした問いは架空の話ではなく、倫理学者や政策立案者が向き合う長期的課題になりつつある。 米調査機関ピュー・リサーチ・センターは8日、「極端な長寿化」を米国民がどう考えているかを分析した報告書を発表。「120歳を超えて生きること(原題:Living to 120 and Beyond)」と題する同報告書で、「米国民の多くは大幅な長生きの展望を幸せとは見ていない」と指摘した。
「延命治療を受けたくない」と考える人は多い。時間を引き延ばすだけの心臓マッサージ、命を長らえるだけの人工呼吸器、認識がない状態での胃ろうの装着-。しかし、「延命」と「救命」に厳密な線を引くことは、実は難しい。読者の体験からお伝えする。(佐藤好美) ◇ 神奈川県横須賀市に住む佐々木洋子さん(40)=仮名=は今年、母親を67歳で亡くした。 母親は健康自慢で、夫婦で温泉巡りをするのが趣味。昨年末に不調を訴え、年明けに立てない、話せない状態で救急搬送された。血小板が減少しており、医師から「明日亡くなってもおかしくない状態」と告げられた。 「どうしますか」と問われ、まず、人工呼吸器がついた。意識はもうろうとしていたが、手を握ると力があった。ゆっくりだが、返事も戻る。しかし、原因が血管内リンパ腫と分かるのと前後して容体が悪化。バタバタの中で中心静脈栄養の管が入り、さ
料金改定について 2023年11月より料金が改定されました。 料金改定の同意からお手続きをお願いします。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く