パンの中から顔を出すマウス(2008年1月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【5月10日 AFP】何かを探索するという行為が脳の形成を促進し、冒険が各自の個性を作るとする研究結果を9日、ドイツのチームが米科学誌サイエンス(Science)に発表した。研究チームでは、この発見が精神疾患の治療に新たな道を開くかもしれないと期待している。 チームは一卵性双生児たちが、たとえ同じ環境で育ったとしても、互いに完全には一致しないのは何故かを突き止めようとし、遺伝学的にはまったく同一のマウス40匹を使った実験を行った。 マウスたちは、上下5層に複雑に分かれたかごに入れられた。かごの中には各階間の滑り台や「足場」や寝床、さらにたくさんの玩具や木製の植木鉢などが設置された。動いて探索できる空間は約5平方メートルとした。 実験を行ったドイツ神経変性疾患センター(German