クリックして拡大する国内初の15歳未満での脳死移植で、会見した日本臓器移植ネットワークの芦刈淳太郎医療本部部長(右)ら=12日午前、東京・霞ヶ関の厚労省(鈴木健児撮影) 昨年7月に改正臓器移植法が施行されてから、約9カ月の12日。交通事故で脳死に至った15歳未満の男子から、初の臓器移植が行われる見通しとなった。「新しい一歩だと考えている」。同日午前に行われた記者会見で、日本臓器移植ネットワーク医療本部の芦刈淳太郎部長はそう意義を述べた。会見では、男子が亡くなった状況や、虐待の有無の確認方法について質問が集中したが、プライバシーへの配慮から具体的な説明は行われなわれず、情報公開の透明性の観点から課題を残した。 「ドナーは関東甲信越の男児です。年齢は10歳以上15歳未満。原疾患は交通事故による重傷頭部外傷」 午前11時、厚生労働省の記者会見室で会見に臨んだ芦刈部長は、ドナーについて概要を説明す