気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日米経済は2つの共通の問題を抱えている。1つ目は、政府の財政収支の急速な悪化だ。政府債務は、個人の債務と異なり、完済する必要はないが、増え続ければ最終的に、国債利払いが税収を上回ってしまう。したがって、国債利払いを除いたプライマリーの収支を数年以内に黒字にし、債務残高・国内総生産(GDP)比率を安定させる必要がある。 米国では、ブッシュ政権時代の減税政策の期限が2012年末に切れ、財政コントロール法による歳出削減が予定通り発動すれば、プライマリー収支は2010年代後半には黒字に転じると予測されている。しかし、現実には、フィスカル・クリフ(財政の崖)と呼ばれる急激な増税・歳出削減策の景気への悪影響を懸念する声が大きく、2012年12月半ば現在、