今日は、日本尊厳死協会・関西支部大会が和歌山で開催された。 ベストセラー作家の久坂部羊氏の特別講演を拝聴し大変勉強になった。 和歌山の方と意見交換できて、大変有意義な1日だった。 久坂部先生は素晴らしい紳士だった。 お話もとても面白かった。 常に問題の核心をついておられる。 中村仁一先生と同じ匂いを感じた。 小説家であるので、頭の回転もとても速い。 想像力も豊かで、しかも愛にあふれた講演だった。 久坂部先生のファンになった。 質疑応答も楽しかった。 岩尾總一郎理事長、青木仁子副理事長も 加わって頂き一緒に議論できた。 今日は、3連休の谷間。 その割には、100人もの方に来て頂き、よかった。 大きなイベントが無事終了して、ホッとした。 「健やかに生き、安らかに逝くために」 久坂部羊氏 ○医療が発達していない国の方が平穏死できる。 医療が未熟な時代のほうが、平穏死できた。 皮肉なものだ。 ○苦
金子哲雄さんという有名人が、肺のカルチノイドという病気で亡くなられた。 享年41歳。 彼は死ぬ前に葬儀の準備とは全部してから亡くなられた、と聞いた。 死ぬ1時間前まで、葬式で出す料理のメニューを指示していた。 知り合いに残した手紙を聞いて、涙した。 ここまで完璧に、終の信託ができる41歳を見たことがない。 60歳位の方なら、この1年に、2人ほど見たことはある。 この若さで、この潔さ。 往生際が美しい方。 知らないひとを、死んでから知る。 それだけでも価値があるような気がする。 有名な在宅ホスピス医の岡部健先生が亡くなられた。 ことし2月の在宅医学会で講演を聞いたのが最期になった。 文藝春秋の7月号あたりに、「お迎え現象」について書かれていた。 岡部先生の真骨頂を見た気がした。 若い方の朴報を聞くと、ショックだ。 自分もいつか、もしかしたら早晩そうなる。 その時、どんな風に言われるのか。 で
「大往生したけりゃ医療とかかわるな」がベストセラーになっている。 中村先生は52人全員が痛みと無縁だったと本の中で報告している。 そういえば、昔、施設ホスピスの勉強会で同じ話をしたことを思いだした。 もう10年くらい前の話。 施設ホスピスが主体の勉強会で、 「余計なことをしなければ、末期がんでも痛くも苦しくもないことが多い」 という趣旨の話をしたことがある。 袋だたきにあった。 「そんなわけないだろう」 「嘘を言うな」 悪意に満ちた反応しか返ってこなかった。 これが施設ホスピスの医師が言う言葉か、という暴言も。 その時は、どうしてそんなことも分からないのだろうか? と不思議に思っていた。 懲りもせず、あれから何度も同じような話をしてきた。 「消化器がんでも最期まで食べれる」 「最期まで自分でトイレに行ける」 「余計なことをしなければ、セデーションなんて必要ない」 今もって、全く相手にされな
世の中の医者は、往診する医者としない医者に大別される。 在宅医療でも、訪問診療はするが、往診はしないという医者もいる。 産経新聞3月10日朝刊に書いた、「医者選びシリーズ」から転載させていただく。 「医者選びシリーズ」第2回 往診する医者、しない医者 在宅医療の基礎知識 「在宅医療」という言葉が一般的になったのは、この数年だと思います。私が開業した17年前は世間にはまだ「往診」という言葉しかありませんでした。介護保険制度が出来た2000年ころから「在宅医療」という言葉が使われはじめました。在宅医療とは訪問診療と往診で成り立っています。さて、高齢者が増えて、治らない病気が増えてきました。急性期病院は2週間程度で出ないといけない所。もはや長居できる場所ではありません。必ず慢性期病院や介護施設に移るか家に帰るかの選択を迫られます。「もう少しだけおいて下さい」とお願いしても、昔のようには叶わない
幸か不幸か、最近まで認知症施設とはほとんど無縁でやって来た。 高専賃なども含めて、ご縁のある時だけ、少しだけ関わってきた。 しかし最近、少しずつ、認知症施設と関わる機会が増えてきた。 いろんな施設から訪問を依頼される。 昨日、一日だけでも ・グループホーム(GH) ・特養 ・老健 ・有料老人ホーム ・高専賃 などを、ご縁があって、訪問させていただいた。 どこもよく似ている。 どこがどう違うのか第三者に説明するのは とても難しい。 どこに行っても、同じような雰囲気なのだ。 認知症の方ばかり。 それも女性ばかり。 国は、がんより認知症に力を入れるべきだと痛感する。 さて、GHについては、最近、かなり詳しくなった。 GHとは9人をひとつの単位にした集団生活施設。 通常、2ないし3ユニット。 すなわちひとつの施設に、18人か27人いる。 一方、有料老人ホームも、認知症患者ばかりだ。 胃瘻栄養の患者
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く