フランクフルト・ブックフェア(Frankfurt Book Fair)の会場(2013年10月9日撮影)。(c)AFP/DANIEL ROLAND 【10月19日 AFP】今月9~13日まで開催された世界最大の書籍見本市「フランクフルト・ブックフェア(Frankfurt Book Fair)」では、ともすれば厄介なことにもなる出版社との関係を避けつつ読者に作品を届けるため、著者が自費出版を選ぶ傾向が強まっているとの話が業界関係者から相次いだ。 フランスの自費出版業界大手「ブックス・オン・デマンド(Books on Demand)」のフロリアン・ジュペール(Florian Geuppert)氏は「人は皆、自分の話をしたがる。ソーシャルネットワークや新たな技術の急速な普及のおかげで、多くの障害が取り払われてきている」と話す。 同社が制作を請け負う自費出版物の年間出版点数は、紙版の書籍が300万
紙面で読む7月上旬に開かれた「国際電子出版EXPO」では、電子書籍の商談が活発だった=3日、東京・有明の東京ビッグサイト 全品30%オフ、1巻目は無料――。電子書籍の世界で、マンガや小説を値引きしたり、一部を無料公開したりする販売手法が広まってきた。紙の本なら全国どこでも価格は同じ。電子書籍に「再販制度」が適用されないからこそできる戦略だが、「紙」にも値引き競争が波及すると、出版社が売れ筋の本しか作らなくなる懸念も… 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連記事ソフトバンク、米携帯大手買収確実に ライバル社が断念6/22史実+創作、ドラマチックに マンガ大賞に「キングダム」 第17回手塚治虫文化賞4/29国会図書館の蔵書、無料配信へ 企業と提携、
2013年6月22日 図書館デジタル化の波紋、オープンアクセスと出版は両立するか 国立国会図書館が、34万冊以上の著作権処理が完了した本や雑誌をインターネットで公開している近代デジタルライブラリー。この図書館資料のデジタル化をめぐって巻き起こった議論を追いました。 刊行中の本の公開は死活問題 近代デジタルライブラリー、通称「近デジ」が今月になって、インターネットで話題を呼びました。 インターネットに公開されたデジタル化資料が日本出版者協議会の要望により一部が一時公開停止になっているという話です。 この対応をめぐってスラッシュドットやTwitterなどインターネット上では、出版社側に批判の声が集まりました。 そこで、公開差し止めを要望した「大蔵出版」の社長、青山さんにお話を伺いました。 当初は正当だという理由で取り合われなかった 『大正新脩大蔵経』全88巻が突然近デジ上に公開された
「アマンダ・ホッキング? 誰、それ?」 そう言われても仕方がない。ホッキングの名前は日本ではほとんど知名度がないし、アメリカでも一部の人々の間で知られているにすぎない。けれども、ホッキングは、多くの人々に希望を与えたという意味では、アメリカのリーダーにふさわしい人物なのだ。 アマンダ・ホッキングは作家である。ミネソタ州在住で、現在28歳。そして、彼女は「自力で」作家になった。 誰に見いだされることもなく、自分で作品を発表し、ファンになった人々が口コミで作品を広めて読者が増えた。そうして今や、アメリカの大手出版社から何百万ドルもの契約金を引き出す大作家に大化けしたのである。 ホッキングが自力で作家になるのに利用したのは、アマゾンをはじめとする自費出版プラットフォームだ。コツコツと書きためた小説をアップロードし、それがミリオンセラーのヒット作となる。彼女はいわば、電子書籍や書籍の電子流通システ
この記事はKindle作家”夢原銀河”さんからゲストポストいただきました こんにちは、夢原銀河と申します。電子書籍を作り始めた小説書きです。 短編小説など、短いものが電子書籍向きだと言われ始めています。自分もそう感じています。そこで、短編の電子書籍化の利点と、活用法を考えてみました。 短編でも出版できることが電書の強み 紙の本にするには文字数が少なすぎるような作品も電子書籍では出版できます。iTunesなどのダウンロード販売の音楽ストアで、1曲でも販売できるようになったようなことに似ています。もちろん出版できることと、短編であることの利点は別のことです。それでも、これは電子書籍で新しく可能になったことです。 必ずしも短編である必要も無いですよね? その通りです。ただ、電子書籍というまだ新しい場に飛び込んでみるなら、短編が良いと思います。それは ・データが小さくなること ・短時間で読めること
本日4月1日、当ブログ連載「21st century Book Story」を開始してちょうど3ヶ月経ちました。 連載開始から2ヶ月経った頃、ブログ読者数が2万人を超えたので、8割以上を占めるブログのリピーターの方の1割ぐらいが買ってくれるんじゃないかという狸の皮算用のもと(笑)、3月19日にKindleダイレクトパブリッシング(KDP)を使って処女作をリリースしてみました。 これまでの電子書籍の世界では、フォロワーが1万人以上いる著名人や月間数十万PVを誇るごく一部のアルファブロガーや芸能人は別にして、素人の一般人によるセルフ出版物は値段やテーマを問わず2桁しか売れないとされてきました。 実際にやってみて、Kindleが出た今でも変わらないのか?という疑問をクリアにしてみたかったからです。 とはいえ、いきなり小説が書けるわけでもないので、これまでの電子書籍プロジェクトを回想したブログ連載
●Self Control! 来週末の配信開始に向けて、当ブログ連載「21st century Book Story 」でアクセス数が多かった回を中心に加筆しながら、電子書籍を鋭意作成中です。 電子書店やWebメディアの原稿はかなり書いてきたものの、著者として1冊書くのは今回が初めて。 書いてみて改めて実感することは、編集者の必要性。 セルフ校正はもちろん、編集者による締切設定がないといつ書き終わるものやら。。セルフ締切、セルフ配信の道は甘くはありません。そして、営業マンはもちろん取次という大量配本システムにも頼れない中で、いったいどこまで読者に届くのだろうか? 同じ思いを抱えながら、真夜中に執筆しているセルフパブリッシャーの方々に、懐かしの名曲を捧げます。
本も好き、だけどネットも好き、テクノロジーも大好き――そんな人間にとって、ここ数年の「電子書籍(または電子出版。以下この二つを便宜的に同じものとして扱う)」をめぐる議論は、フラストレーションのたまるものばかりだった。 いわく、「本が売れなくなる」「パブリッシャーがつぶれる」「海外企業に支配される」「海賊版が増える」「本離れが進む」……こんな極端な悲観論が目に付く一方で、出版だけでなく、既存メディア全体がいますぐ用済みになり、ネットやソーシャルがとってかわる、といったような根拠薄弱な楽観論(?)も目立った。中には具体的な年をあげて、新聞等の「消滅」を予言したタイトルの本もあったがあれはどうなったのか? つい最近も、同工異曲の本が出版されている。 「(本の)電子化」ではなく、「(ウェブの)書籍化」 新しい事象に直面したとき、狼狽した人々は大雑把でわかりやすい「物語」にすがりたがる。「◯◯はすべ
●New Book Paradiso 私は本の先達から、戦後から20世紀末にかけての「本の道」をめぐる物語を語り継がれました。 話を聞いた当時は出版ビジネス経験が浅く、業界に対する興味もさほどなかったので昭和の昔話かと思っていましたが、なぜか記憶の隅から離れることがなかったのです。 時が経った今、出版史上のエポックメイキングな出来事といえるKindle&iBooks上陸で、国内出版市場が大きく様変わりする中、久しぶりに思い出しました。まるで、私の大好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の出版界バージョンのような物語を。 少年とその恩師との、映画館をめぐる友情と映画の世界への愛を描いた本作のように、本と本の世界に対する深い愛憎は、ある程度の経験を経て初めて理解できるものなのだなと。 今では当たり前のような環境ですが、本の仕事をしている先達が豊かな環境を用意してくれたのだと。出版不況と言われ
こんにちは、きんどるどうでしょうです。 誰でも電子出版ができるようになったいま、あえて「誰でも編集者になれる!」という構想をブチあげようと思ったわけでして。編集者って全然特別なスキルはいりません。大切なのは企画力と著者を探す能力、そしてやる気に火をつけて最後まで書き上げてもらうことです。 さあ、あなたも企画を練って著者を落としてみましょう。いいじゃないの、一人で書くよりもよっぽど楽かもしれませんよ? 電子書籍編集者になるための企画の立て方 編集者の仕事は大別すると ・企画を考えて、著者にお願いして書いてもらう ・作者が持ってきた企画を見て、本にできるかどうか考える という、受動か能動かという仕事ですね。わたしは普段は企画を考えて著者に書いて貰って出版社に渡して本にするということをしています。フリーの立場ッスな。出版社に所属すると、両方することになるのですが所属したことないから詳しいことは語
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前回のエントリーで作家エージェントという新たな職業の可能性について書きましたが、作家エージェントに近い仕事をしている職種が昔からあります。 一部では良くないイメージを持たれがちな「自費出版」会社の編集者兼営業マンです。 作家志望者や作家の卵にいち早くコンタクトして、 「貴方の作品を世に出しましょう。この素晴らしい作品を理解できる私とともに、まだ見ぬ読者に広く届けていきましょう」 と訴え、著者の費用負担で本を作って売る仕事です。 作家エージェントや商業出版社の編集者との違いは、著者が費用を負担するかしないかだけといってもいいかもしれません。最近では、有名な商業出版社も自費出版事業に参入してきているうえ、自費出版社も商業出版物を刊行しているので、両出版社の境目は曖昧になってきています。 それではなぜ自費出版社は良くないイメージを持たれがちなのか? 2013年2月に出版されたばかりの、百田尚樹さ
米出版大手5社の談合問題(司法省の独禁法提訴と消費者訴訟)は、あまりにもあっさりと出版社側の全面敗訴に終わった。数年がかりの訴訟を予想していた関係者の予想は大きく外れ、出版社は多額な賠償金を課された上に、アマゾンに対しても譲歩を余儀なくされ、何よりも社会的威信(公共性というブランド価値)を失った。おそらくこれが最大の損失といえるだろう。 今年最大の事件であった訴訟案件は、図書館のE-Book貸出問題とかなり深く関わっている。アマゾンだけを警戒しつつデジタルで儲けていた大出版社には、いま請求書が届き始めた。 ベストセラー本に3~5倍の“図書館プレミアム” ALA(アメリカ図書館協会)と大手出版各社との交渉は昨年から1年あまり静かに続いてきたが、進捗ははかばかしくない。マクミランやペンギンが「パイロット・プログラム」と称する限定的な提供で止めているように、ALAが希望し、大手以外の多くの出版社
こんにちは。佐々木です。 日本でKindleが発表されてから、私もダイレクト出版(セルフパブリッシング)に挑戦しはじめ、これまでに3冊の本を出版してみました。詳しい情報の公開は規約違反になるようなのでざっくりとだけ申しますと、リリースから3週間で数百冊ほど売れました。 しかし、Kindleにアップロードしてただ放っておいたわけではありません。 さまざまな宣伝方法を試しました。 そこで今回は、「ダイレクト出版本を無料で宣伝する7つの方法」と題して、私が実際に試みた方法をご紹介します。今後、ダイレクト出版に挑戦するみなさまの参考になれば幸いです。 施策は、効きそうな順に並べています。下にいくほど効果が感じづらい内容になっていますので、まずは上からお試しになることをお薦めします。 1 まずは「Amazon」 基本情報(タイトル、表紙、商品の説明、紙の本の長さ) 本の購入にあたって、読者が必ずチェ
The Paberish app for Web & iPhone has been released! This new publication media allows individuals to compile their expert knowledge, technologies, and secrets into a digital book for free and publish it. KAYAC Inc. has released Paberish, a service allowing individuals to easily compile their expert knowledge, technologies, secrets, and experience in a digital mini book (hereinafter called a Scrol
Kindle発売にあわせて『セルフパブリッシング狂時代』という本を出した カテゴリ: やってみた Kindleが今日から発送されはじめたということで、盛り上がってますね。早速行われている開封の儀のレポートを見るとこんな感じらしいです。 ・Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」を使ってみた 私が注文した分は自宅に届くようになっていますが、身のまわりではコンビニ受け取りにして早速会社で開封している人もいて、なかなか賑わっています。あと、本体は来年にしか届かないのに電源アダプタだけ先に届いた、なんて人もいました。ご愁傷様です。 * ここ最近の、Kindleおよび個人出版に盛り上がっている身の回りの面々を見ると、やはりどうにも2003年のブログ元年を思いだしてしまいます。あのとき、Movable Typeによって宣言された「Personal Publishing To
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