韓国の大統領選挙(2012年12月19日投開票)は与党候補の朴槿恵(パク・クネ)候補の圧勝で終わった。 激しい選挙戦の最大の受益者が1年前に開局したばかりの新しいテレビ4局だった。連日、選挙特別放送を編成し、視聴率と認知度を上昇させた。保守層の結束にもつながったという指摘もある。 李明博(イ・ミョンバク)政権は発足直後から「メディア改革」政策を掲げ、その目玉としてCATV向けの「総合編成チャンネル」という4つの新しいテレビ局の開設を認めた。 4局は、JTBC(大株主・中央日報)、朝鮮TV(同朝鮮日報)、チャンネルA(同東亜日報)、MBN(同毎日経済新聞)だ。 強行採決の末に認可されたが、当初は惨憺たるスタート 韓国では、大新聞社と大手テレビ局の兼業を厳しく禁じていたが、李明博政権は大幅な規制緩和で新しいテレビ局を開局させた。野党は、保守的な色彩の強い大手新聞社がテレビ局まで経営することに強