二月ほど前、狭心症のカテーテル手術を2回に分けて行って、今更ながらいつどこで命を落とすかもしれない年令になっていることを、身を以て知らされている。 近ごろ、婚活・就活という言葉にちなんで、終活という言葉が持て囃されている。「人生の最期を心残りなく迎えるための準備活動」「自分らしい老後と最後の準備」などのサブタイトルが目を引くハウツー本や、エンディングノートなるものが、書店の棚に数多く並べられている。これらの本を読む気もしないし、真似するつもりもないが、私は私なりの老仕度をしていきたいと思う。 イザという時は、書棚の中央に必要書類を集約してあること、その他はすべて廃棄処分していいとカミサンに言ってはあるものの、それはおカネで買えるモノで、おカネで買えない家族写真や手紙、文章などは残して欲しいとは思う。また、自虐的ではあるものの、ハチの家文学館に少年時代からの想いをたくさん書き綴っているので、