年の初めに「靖国問題」について改めて考える 謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いします。 さて、昨年末、安倍総理が就任1周年の節目に合わせ、かねてからの公約を果たす形で、靖国神社を参拝しました。それに対し、近隣の中国や韓国やロシアはもとより、同盟国である米国や欧州諸国からも厳しい批判の声が上がりました。本来、慰霊と静かな祈りの場所でなければならない靖国神社がかくも物々しい外交問題、政治問題化の喧騒の中に投げ入れられてしまうことは、まったくもって残念なことです。来年迎える「戦後70年」を見据え、私が考える靖国問題の解決策につき改めて述べたいと思います。 戦没者追悼という国内問題のもつ国際的な影響 安倍総理は、はたして諸外国からの反発を認識しながらも敢えてこの時期に参拝したのでしょうか。まず、前回の首相在任中に参拝できなかったことを「痛恨の極み」と公言していたにもかかわ