自分らしい送られ方を自分の目で見て考えたい――。そんな要望にこたえ、海洋散骨体験や樹木葬墓地巡りなどの「終活ツアー」が注目されている。 海洋散骨に取り組む「ブルーオーシャンセレモニー」(東京)が2月末、東京湾で開いた体験クルーズでは、市民や葬祭関連業者、NPOメンバーら14人を、村田ますみ社長…
企画特集 2【迫る2025ショック】死と向き合う試練 「あの時期は、介護の仕事をやめるか続けるか、本当に悩みました」。横須賀市西浦賀の特養「太陽の家」の介護職員、吉田麻由さん(25)は、勤めて2年目のころを振り返る。 2年弱の間に、13人の利用者を看取(み・と)っていた。うち9人は、職員が少ない夜勤帯のときに亡くなった。ほかの職員に比べ、格段に多かった。 勤めるまで死を間近でみたことはなかった。利用者が最初に亡くなったときは「衝撃を受けパニックになった」。 1カ月だけで3人を看取ったこともある。夕方まで元気だった人が、急変し亡くなった。「なぜ、自分が夜勤のときばかりに亡くなるのだろう」「介助する際、何かやったのかも」――。自分を責めた。 それから2〜3週間は、3人の顔が夢に出てきた。精神的にきつくなり、先輩職員や看護師に相談した。定例のミーティングでも報告した。「あなたのことを選んで、亡
高齢者の孤独死を減らそうと寝屋川市社会福祉協議会は民生委員や市内21の福祉施設と協力し、無料の「かぎ預かり事業」を4月から始める。一人暮らしの高齢者の自宅の鍵を福祉施設が預かり、緊急時には鍵を使って安否を確認する。全国的にも珍しい取り組みだが、プライバシーの問題もあり、どこまで浸透するかが課題だ。 事業は、65歳以上の一人暮らしの高齢者が対象で、鍵を預けたいと希望する人が同社協に申し込む。鍵は、自宅近くにある担当の福祉施設が預かる。本人の目の前で封入袋に入れ、糊(のり)付けして封印し、施設内のロッカーで保管する。 洗濯物が何日も干しっぱなしや新聞が何日もたまっているなど、高齢者宅で異変を発見した時のみ、連絡を受けた福祉施設の職員や民生委員らが複数人で、預かった鍵を使って家へ入り、安否を確認をする。
葬儀や法要に依存した僧侶への揶揄(やゆ)として「葬式仏教」という言葉が使われる。そもそも仏教と葬式とはどのような関わりを持ってきたのか。その意義を歴史的な視点から、見つめ直す動きが起きている。■「釈迦が葬儀禁じた」に異論 山口県立大の鈴木隆泰教授(インド哲学仏教学)は、『葬式仏教正当論』という刺激的なタイトルの著作を昨秋出版した。
お葬式で遺族が香典を断るケースが増えている。背景の一つに希薄化が進む近所付き合いがあるとされる中、「関西が特に目立つ」という業界関係者も。9割以上が辞退する葬儀場も出てきており、香典返しが専門のギフト店は「とても痛手だ」と頭を抱える。 大阪市に住む自営業の男性(53)は昨秋、83歳で亡くなった父の通夜・告別式を市内で開いた。父の仕事関係者ら約200人が参列したが、葬儀場に「御香典はご辞退申し上げます」と書いた看板を立て、受け取らなかった。 葬儀費用は約200万円かかった。だが、「父を悼んで参列してくれた。お金までもらわなくてもいいのではないか」と思ったという。また、ここ数年に自らが参列した葬儀の多くも香典を受け取っておらず、気が楽だった経験も頭をよぎった。「正直に言えば、香典返しの作業を省きたい気持ちもありました」と打ち明ける。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く