タグ

ブックマーク / pooneil.sakura.ne.jp (39)

  • http://pooneil.sakura.ne.jp/root0823.pdf

    yuiseki
    yuiseki 2023/09/07
  • pooneilの脳科学論文コメント: 統計的因果推論

    ■ 統計的因果推論 統計的因果推論ノート:「正しいセカイの切り取り方」 これ楽しみ。「ラットの因果推論」読んだときにこのへんは参照した:相関と因果について考える:統計的因果推論、その(不)可能性の中心および確率と因果を革命的に架橋する:Judea Pearlのdo演算子 その文脈でさっきのfMRI is not an inherently correlational methodを見るならば、ここで書かれている「二つの観察変数の間の相関をみるのは相関的方法であり、片方の変数を操作して(独立変数)、もう片方の変数を観察(従属変数)することによって見つかった相関は実験操作が因果的に引き起こしたものであると言える」という言明は正しい。 でも統計的因果推論の立場からは、実際には[グループA: 操作あり(実データ)-操作なし(反実仮想)] [グループB: 操作あり(反実仮想)-操作なし(実データ)]

  • pooneilの脳科学論文コメント: 脳科学辞典「気づき」の項目書いた

    ■ 脳科学辞典「気づき」の項目書いた 脳科学辞典の「気づき」の項目を書いた。査読されるまえの原稿をブログ用の記事として活用してみる。 [気づき] 英:awareness 類語・同義語:意識、consciousness 要旨 気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感覚刺激の存在や変化などに気づくこと、あるいは気づいている状態のことを指す。心の哲学では「気づき」とは「言葉による報告を含む、行動の意図的なコントロールのために、ある情報に直接的にアクセスできる状態」のことであると議論されている。気づきの脳内メカニズムを解明するために、さまざまな現象(閾下知覚や変化盲や両眼視野闘争など)が用いられており、ある対象への気づきの有無に対応した神経活動がさまざまな脳領域から見つかっている。 気づきとは 認知神経科学の文脈での「気づき」は英語のawarenssの訳として用いられ、外界の感

  • pooneilの脳科学論文コメント: トノーニの「意識の統合情報理論」について:勉強前の素朴な疑問

    ■ トノーニの「意識の統合情報理論」について:勉強前の素朴な疑問 ジュリオ・トノーニが来るワークショップ "Measuring Consciousness - Theory and Experiments"は京大で3/25開催。参加費無料、申し込み手続き不要。 トノーニの'Phi'がアマゾンから到着。原価30ドルだけどアマゾンでは1300円。お買い得(<-ステマ乙)。さっそく開いてみたが、ほとんどの見開きページに図が入っていてしかも図はファインアートだったりでむちゃくちゃ格好いい。フランシス・クリックの写真なんか、トリミングして眼のところだけにしてあったりして、ちゃんとデザイナーの仕事が入ってる。一見脳のとは思えない。美意識徹底してるわ。 fMRIのアクティベーションの図を一つ見つけたけど、それが無粋に見えるくらい。数式も気づいたのはシャノンのエントロピーの式一つだけ(p.145)。糸

  • pooneilの脳科学論文コメント: トノーニの「意識の統合情報理論」について:大泉匡史さんからのコメント

    ■ トノーニの「意識の統合情報理論」について:大泉匡史さんからのコメント ジュリオ・トノーニが来るワークショップ "Measuring Consciousness - Theory and Experiments"は京大で3/25開催。参加費無料、申し込み手続き不要。 前回のエントリのつづきで、京大意識イベント"Measuring Consciousness - Theory and Experiments"について。いまトノーニのラボに在籍していて、今回のシンポジウムのオーガナイズを一緒にやっている大泉匡史さん(ウィスコンシン大学、理研BSI)からツイッターでコメント(このあたり)をいただいたので、許可を得て転載します。ここから: IITに関しての吉田さんのつぶやきは非常に率直で参考になったのだが、一点だけ補正しておきたい。「経験的事実からではなくて、情報理論的に天下りにphiというのを

  • pooneilの脳科学論文コメント: 駒場集中講義「意識の神経科学」レジメアップしました

    ■ 駒場集中講義「意識の神経科学」レジメアップしました 駒場集中講義「意識の神経科学」今日は二日目、最終日です。1月11日(金)3・4限(13:00-16:20)、講義室は駒場キャンパス15号館4階409号室。レジメアップしておきました。 昨日の感想としては、時間的にはそれなりにうまくいったが、もっと準備かけてわかりやすくすることはできた。あと三連続は疲れる。第3回目は話が雑になっていた。体力重要。 第5回目はかなり意欲的に盛り込んでいるのだけれども、うまくまとまるかどうか。いまからあと5時間でなんとかするところ。ではまた。 お勧めエントリ 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626 駒場講義2012レジメ 意識と注

    yuiseki
    yuiseki 2013/01/11
  • pooneilの脳科学論文コメント: 信号検出理論の解説

    お勧めエントリ 細胞外電極はなにを見ているか(1) 20080727 (2) リニューアル版 20081107 総説 長期記憶の脳内メカニズム 20100909 駒場講義2013 「意識の科学的研究 - 盲視を起点に」20130626 駒場講義2012レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 20121010 (2) 意識 20121011 視覚、注意、言語で3*2の背側、腹側経路説 20140119 脳科学辞典の項目書いた 「盲視」 20130407 脳科学辞典の項目書いた 「気づき」 20130228 脳科学辞典の項目書いた 「サリエンシー」 20121224 脳科学辞典の項目書いた 「マイクロサッケード」 20121227 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 20110126 DKL色空間についてまとめ 20090113 科学基礎論学会 秋の研究例会 ワークショップ「意識の神経科

    yuiseki
    yuiseki 2013/01/10
  • pooneilの脳科学論文コメント: 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意

    ■ 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 東大駒場の池上さんに誘われて、6月20日に教養学部広域科学科の学部講義で90分*2喋ってきました。(教養学部広域科学科、生命・認知科学科「システム科学特別講義II」) これはいろんな人が毎週喋るオムニバス講義というもので、こんなリスト: 5月9日 藤井 直敬  社会的脳機能を考える 5月16日 茂木 健一郎 システム認知脳科学 5月30日 國吉 康夫  身体性に基づく認知の創発と発達 6月6日 多賀 厳太郎 発達脳科学 6月13日 三輪 敬之  コミュニカビリティと共創表現 6月20日 吉田 正俊  意識と注意の脳内メカニズム ちょっと私が出てって大丈夫だろうかとビビりつつ、受講生の数は25人くらいということで聞いていたのでまあ気楽に、と行ってみた。そしたら、満員になって40人くらい(<-数えてやがる)となっていて、「意識研究」へ

    yuiseki
    yuiseki 2012/10/11
  • pooneilの脳科学論文コメント: サルの盲視は生活環境でも使える --- Current Biologyに論文掲載されました!

    ■ サルの盲視は生活環境でも使える --- Current Biologyに論文掲載されました! 私が生理学研究所の認知行動発達研究部門で進めていた盲視のサルの研究の成果がCurrent Biologyのオンライン版に出版されました! Yoshida et.al., "Residual Attention Guidance in Blindsight Monkeys Watching Complex Natural Scenes" Current Biology vol.22 (2012) DOI 10.1016/j.cub.2012.05.046 わかりやすさ重視での説明はプレスリリースを見てもらうとして、このブログではこのブログらしく書くことにしよう。こんなかんじになる: [ムービークリップ] 盲視のマカクザルにムービークリップを見せて、好きに見てもらっている間の眼の動きを計測する。

    yuiseki
    yuiseki 2012/06/29
  • pooneilの脳科学論文コメント: 二つの視覚システム説についていくつか。

    ■ 二つの視覚システム説についていくつか。 Goodale and Milerによる、DF氏の症例報告というのがあるんだけど、両側のLOが損傷したDF氏はvisual form agnosia (視覚形態失認)なので、形とか線分の角度とかそういうのがまったく分からない。だから、perception task (スリットの角度同定)はできない。それにも関わらず、visuomotor task (スリットへのカードの投函)ができてしまう。これを元にして、Goodale and Milerは背側視覚経路がvision for action、腹側視覚経路がvision for perceptionである、という「二つの視覚システム説」を提唱したのだった。(このへんについてはこのブログの「腹側視覚路と背側視覚路」のスレッドで繰り返し取り上げてきた。) しかし、もっとあとに出版された、Goodale

    yuiseki
    yuiseki 2012/06/10
  • pooneilの脳科学論文コメント: ブラックスワンと世界滅亡の夢

    ■ ブラックスワンと世界滅亡の夢 東北大通研でなんか気の利いたこと言えるように「心理学が描くリスクの世界」とブラックスワンのおまけ部分を単行化した「強さと脆さ」を借りてきた。タレブのは尊大すぎて嫌な気分になるので読み進めるのがつらい。 ヒトの不合理な楽観的思考 これ面白い。ガンになる確率を推定してもらって、あとで実際の確率を提示される。そこをfMRIで見る。ガントリの騒音の中で現実を見せられて、なんだかどんどん気が滅入っていく被験者を想像するとなんだか可笑しい。 そういえばなるほど私は生命保険に入っているにも関わらず自分が死ぬ確率を知らない。生命表で調べた。第20回生命表(男) いま43歳の私が60歳になるまでに死ぬ確率は7.2%。(= 1 - l_60 / l_43) やっぱ生き延びるだけですごいことかも。 計算してみた。五分五分の確率であと40年生きるのか。無限? 揺らいだ 有限つ

    yuiseki
    yuiseki 2012/04/24
  • pooneilの脳科学論文コメント: 超解像とマッピング

    ■ 超解像とマッピング 複数フレームからの超解像画像みたいな話題の場合はわざと解像度を下げた画像を作ってそこから元画像を再現するみたいな例がよくある。そういうばあい、samplingがせいぜい2倍とか4倍とかそういうのしか見ない。もっとセンサーの数が少ない例はないのだろうか。 たとえば、4*4のセンサでちょっとずつずらしながら128*128の画像を再構成するような。っていうかそれだったら一個のセンサーをスキャンして128*128の画像を作ればよいのか。 要は電極でニューロンの記録するという状況でなんか超解像的なことが応用できないのかって話なんだけど。 テトロードってのは三角測量みたいなもんで、一個のセンサだとシグナルの大きさとシグナルからの距離が分離できないから、複数のセンサを使ってそれを分離するということに原理的にはなるのだけれども、テトロードの場合、センサの配列の仕方に制約があるから完

    yuiseki
    yuiseki 2012/03/30
  • pooneilの脳科学論文コメント: 半側空間無視関連いくつかフォローアップ

    ■ 半側空間無視関連いくつかフォローアップ しばらく半側空間無視の論文をフォローするのをサボってた。Urbanski et al Exp Brain Res. 2011 "DTI-MR tractography of white matter damage in stroke patients with neglect" SLFII離断説のBartolomeoの続報だけど、strokeでは内包前脚とかarcuate fasciculusとかに成績と相関が出る。やっぱ簡単な話ではないのだな。 あと Verdon et al Brain. 2010 "Neuroanatomy of hemispatial neglect and its functional components: a study using voxel-based lesion-symptom mapping" こっちではい

    yuiseki
    yuiseki 2012/02/08
  • pooneilの脳科学論文コメント: Reality Monitoring

    ■ Reality Monitoring NHKさん、ありがとうございます。今回のScale errorの方についてか、子供の意識の発生についてかちょっとわかりませんでしたが、後者の方かなと推測して書きます。 以前NeuroReport '02 "The role of the parahippocampal gyrus in source memory for external and internal events."これが出る前あたりにちょっとreality monitoringを調べた憶えがありますが、改めて見てみると、childhood amnesiaとepisodic memory(またはautobiographical memory)およびreality monitoring(またはsource memory)の関係というあたり面白そうです。"ヒトの意識が生まれるとき"、"赤

    yuiseki
    yuiseki 2012/01/20
  • pooneilの脳科学論文コメント: ハトの首振り

    ■ ハトの首振り ハトの首振りを止める方法 - Yahoo!知恵袋 これ面白い。あのハトが地上歩いているときに頭を前後にヘコヘコするやつ。あれはヒトの眼球運動で起きていることと似た現象なのだな。 ヒトがなにかものを注視しているときに不意に頭を回すと、眼球は網膜像を変えないように頭の動きとは反対側に回る。これを前庭動眼反射VORという。また、動いているものを見るときにはヒトでは眼球が動きに追従して流れてゆくフェーズとずれた分を戻すフェーズとがあって、これをOKNと言う。 これと同様にして、ハトの首振りも歩行による視野の動きを打ち消すように後ろに動くholdフェーズと後ろに下がった頭を前に戻すthrustフェーズがあるらしい。ヒトのVORで頭の動きを眼球で補正するのと同様に、ハトの首振りでは体の動きを頭で補正している。 ハトの首振りについてのレビュー論文を見つけた。"Head-bobbing"

    yuiseki
    yuiseki 2012/01/09
  • pooneilの脳科学論文コメント: テキストジェネレーターで遊んでみた

    ■ テキストジェネレーターで遊んでみた テキストジェネレーターというのを知ったので、さっそく自分のついったの文章を入れて自動生成させてみる。なんとなく意味がつながったものをピックアップしてみることにする。 CORDUROYSMOODってユーザー名を使って背伸びしすぎの科研費の話題がつながって、そしてそれなりの地位を築いた人はみんなハカセくんもしくは火曜サスペンス劇場的なものが内部モデルのような理念のもとで研究の議論するのだろう。 空を飛びたいなことができるかとビビるが、そりゃわかる。ありがとうございます。転載させてしまった。まあ、他人の人生気にする前に、自分のことを考えて買い物に行かせてもらえませんか? 日時とか情報教えてください。 短期間の制御と予測というイメージで、後者が現象には必要とする。ん?これはニューロン集団での確率的表現という概念自体が重要なのではなくて、量が質に転換しただけで

    yuiseki
    yuiseki 2011/10/16
  • pooneilの脳科学論文コメント: コネクトーム・コネクトミクス アーカイブ

    ■ ハーバードからの通信 コネクトーム・コネクトミクス関連のつづきです。いよいよSebastian Seungが来日して各地でトークをしているところだと思います。生理研には来週の月曜日12/17にやってきてトークを行います。こちらがセミナーの要旨:所長招聘セミナー。それでもって駅までお迎えに行ったりとかすることになったので多少勉強しているところです。私としてはいまのところ興味はあるのだけれど、直接的な接点はありません。 前回のエントリのコメント欄でいろいろ資料を教えていただきました。どうもありがとうございます。最近読んでて面白かったのはNature Methods 4, 975-981 (2007) "Following the wires"でした。なんかDenk vs. Lichtman (serial block-face imaging vs. ATLUM)の構図を強調するような煽り

  • pooneilの脳科学論文コメント: Alva Noeの訳本「知覚のなかの行為」読んでます

    Alva NoeのAction in perceptionについてちょぼちょぼ書いてきましたが(これまでエントリは「Alva Noeの知覚理論」へ)、訳「知覚のなかの行為」が出ましたので読んでます。けっきょく訳読む方が早いのよねー。 Alva Noeのsensorimotor contingency (-> dependency)は「環境への働きかけによってどのように環境が変化するかという「知識」が知覚をconstituteする」みたいな言い方なのだけれども、この「知識が知覚を構成する」って言い方が行動そのものが構成要因ではないとするための妥協の産物であって、超奥歯に物が挟まった感があるわけですが、「知識」とやらにそんなことができるだろうかと言いたくなるわけですが、「知識」を記憶、そして内部モデルとしてとらえればそんなに悪くない。 もう一度繰り返すけれども、知識=semantic me

    yuiseki
    yuiseki 2011/05/30
  • pooneilの脳科学論文コメント: 盲視でおこる「なにかあるかんじ」

    ■ 盲視でおこる「なにかあるかんじ」 南山大学哲学セミナーというので話をしてきました。心の哲学の鈴木貴之さんのラボのサイトでの報告。話の内容はそれなりに哲学者向けにチューンしてみたんですがうまくいったかどうか。 トークの内容だけど、神経生理学と信号検出理論を除外して、そのうえでGoodale & Milnerの話とかを入れて脳の回路についての入門をしっかり話して、Noe & Hurleyの話やらスーパー盲視の話とかを入れて哲学的なところに繋げてみました。 それでは、トークの最後の考察の部分のスライドを再録してみましょう。ちょっとしたオンライン講義録です。(追記1/28: 元のエントリでは前提をはしょりすぎていたので「なにかあるかんじ」についての説明を加えておきました。) [盲視でおこる意識経験] 第一次視覚野を損傷した患者で見られることのある「盲視」では、脳損傷によってできた視野欠損(端的

    yuiseki
    yuiseki 2011/01/27
  • pooneilの脳科学論文コメント: OpenFrameworksいじってみた

    ■ OpenFrameworksいじってみた Beyond Interaction ―メディアアートのためのopenFrameworksプログラミング入門 のコード打ち込んでOpenFrameworks動かしてみた。アドオンでBox2d(物理エンジン)とOpenCV(のうち輪郭検出の機能)を組み合わせることで、webカメラから取り込んだ画面上に玉を飛ばしてインタラクションすることができる。 著者の田所氏によるデモ (on Vimeo)。これをわたしも自分の環境でも動かしてみたというわけです。玉の半径を大きめに設定してやると、風船で遊んでいるみたいなことができる。家でやってたらさっそく子どもたちに奪われた。せっかくなので画面をキャプチャーした映像を作ってみた(手の出演:次男)。YouTube貼り付けのテストを兼ねてます。 fpsは12とかしか出てないけど、初めのうちは60くらい行ってた(De