研究スキル売買問題について語る萩生田光一文部科学相=東京都千代田区で2021年10月1日午前11時、鳥井真平撮影 研究者が研究技術を販売するビジネス「研究スキル売買」が広がっている問題で、萩生田光一文部科学相は1日の閣議後記者会見で、各学会や大学、研究機関などの論文作成に関する規定の整備状況などを調査する方針を明らかにした。学術界でルールが未整備のまま研究スキルが売買されている状況で、萩生田氏は「研究能力の偽装につながる恐れがある。必要な対応を速やかに行う」と危機感を示した。 研究スキル売買は、インターネット上で不特定多数の個人が、身元を明かさず学術論文の執筆支援などの研究スキルを取引するビジネス。匿名同士の売買が主流のため、研究不正や研究倫理違反行為につながりかねないと専門家から指摘されている。