サイバー攻撃が激化し、これまでであれば「ウチには狙われる理由がない」と思っていた中小企業こそが、サイバー空間において格好の標的になっている。しかし、こうした企業は人手不足や知識不足といった課題を抱えており、セキュリティ対策を講じる余裕がないのが実情だ。そして、この状況を変えるべく動いているのが情報処理推進機構(以下、IPA)である。 アイティメディア主催のオンラインイベント「ITmedia Security Week 2022 冬」において、IPAで「中小企業における情報セキュリティ対策ガイドライン」の改訂・公表や「SECURITY ACTION」制度、「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度の創設などに関わるキーパーソンである横山尚人氏(セキュリティセンター企画部 エキスパート)が登壇した。 本稿は、横山氏による講演「サイバー空間における脅威の動向と中小企業が取り組むべきセキュリティ